エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)が関東大手民鉄4社と共同で展開している無線スポットアクセスサービス「無線LAN倶楽部」は、NTTドコモとの提携により、NTTドコモが提供する公衆無線LANサービス「Mzone」(エムゾーン)との本格ローミングサービスを2003年10月28日より開始すると発表した。
今回の提携により、無線LAN倶楽部のユーザーおよびMzoneのユーザーは、10月28日より両サービス提供エリア内でローミングサービスを利用することができる。
現在、無線LAN倶楽部は主要駅48駅、駅周辺施設等47ヶ所(一部展開予定エリア及びローミングトライアルエリアを含む)でサービスを実施しているが、今回の「Mzone」との本格ローミングにより、周辺施設等の提供エリアは216ヶ所が増え、主要駅49駅、駅周辺施設等263ヶ所と大幅に拡大する。
ローミングサービスでは、通常のサービス利用料金に加え追加料金が必要となり、無線LAN倶楽部のユーザーがMzoneのサービス提供エリアでローミング接続をする場合は400円、Mzoneのユーザーが無線LAN倶楽部のサービス提供エリアでローミング接続をする場合は500円がそれぞれ必要となる。
このローミングサービスは初回ログイン時から24時間に限りサービス利用が可能となっている。
なお、無線LAN倶楽部の契約者はローミングサービス開始日より2003年11月末日まで「Mzone」のエリアを無料で利用できる、ローミング料金無料キャンペーンが実施される。
また、NTTドコモでは、Mzoneのサービスプランに日額プラン(500円)を追加するほか、初回利用時に限りMzoneの日額プランもしくはローミング利用料金などが無料となる「Mzoneトライ!キャンペーン」を10月28日から2004年3月31日までの期間で実施する。
<コメント>
公衆無線LANのビジネス自体が危ぶまれている中、NTTグループでバラバラに展開しているのはさすがに不利と考えたのだろう。ローミングの価格設定が基本料金に比べて割高にも思える。
関連リンク:NTT-BPの発表リリース
NTTドコモの発表リリース |