モバイル放送は、日本時間3月13日午後2時41分、米国フロリダ州ケープカナベラル空軍基地において7月から放送する「モバイル放送」専用の通信衛星打ち上げられ、同15時09分にロケットからの切り離しに成功したと発表した。
モバイル放送用の専用衛星は東経144度の軌道位置で運用するもので、米国フロリダ州ケープカナベラル空軍基地からAtlasIIIAロケットで打上げられ、ロケットからの切り離しに成功。予定通り、南米プレトリア局、続いてオーストラリア シドニー局にて、衛星が予定通りの軌道を飛行中であることを確認。
続いて同17時40分頃には北翼の太陽電池パドルが、同18時25分頃には南翼の太陽電池パドルが、それぞれ予定より早く展開完了した。
今後、高度約3万6千キロの静止軌道に投入し、12mのアンテナの展開など必要な調整を行った上で、IOT(軌道上試験)を経て、2004年4月中旬に衛星メーカSS/L社から正式にこの衛星が引き渡される予定。
衛星引渡し後は、サービス開始に向けて試験放送などの準備作業を行い、2004年7月から日本全国で屋外や移動中に携帯端末等で楽しめる多チャンネル映像・音声・データ放送サービス “モバイル放送”を提供するとしている。
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スケジュール通りとは言っても、当サイトで前回取り上げてから2年以上、そこでの計画からは1年以上遅れている。サービスも地上波デジタルの携帯電話対応などと競合する印象を受ける。料金や端末の如何が事業の成功を占うことになるだろう。
関連リンク:モバイル放送の発表リリース |