2004/03/25
無線LAN倶楽部がネオモバイルを事業統合
 
 エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)は、2003年7月より提供している「公衆無線LANを利用した高速インターネット実験」の有料トライアルを、2004年3月31日(水)をもって終了、同社が運営しているISP向け認証ローミングや提供エリアのプロモーション等を行うサービスパッケージ「ネオモバイル」について、同年4月1日よりNTTブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)の「無線LAN倶楽部」と事業統合すると発表した。

 東海道新幹線「のぞみ」停車駅や羽田空港ターミナルビル等で実施していた「公衆無線LANを利用した高速インターネット実験」については、ISP会員のユーザーによる利用を通じて、ニーズの把握とサービスに関する一定の受容性について確認することができたとして、2004年3月31日(水)12:00(正午)をもって有料トライアルを終了する。

 NTT-MEが実施する「ネオモバイル」については、無線LAN接続サービスを提供する他の通信事業者との提携により、さらなる利便性向上のため、2004年4月1日(木)にNTT-BPとの事業統合を実施し、ユーザーに対して一体的な運営をはかっていく。

 具体的には2004年4月1日からはネオモバイルのサービス提供エリアが無線LAN倶楽部と統合され、ユーザーは無線LAN倶楽部の料金のみで旧ネオモバイルエリアが利用できる。

 また、2004年4月1日からはプロバイダー向けに無線LAN倶楽部のサービスが提供される。ただし4月1日から利用できるのは旧ネオモバイルエリアのみで、旧無線LAN倶楽部エリアは5月下旬から対応する。

 なお、コンテンツシンクロは現在のところプロバイダー経由では利用できず、NTT-BPでは対応を検討中としている。4月1日から対応するプロバイダーは@nifty、bモバイル、BizPortal、DION、WAKWAKで、DTI、KWINSが今後対応予定。利用料金はプロバイダーごと異なる予定。

<コメント>
同じNTTグループ内で同様の無線LANインフラ事業を展開していたが、その一部が統合。PDA向けの無線LAN倶楽部とISPへのホールセールスをしていたネオモバイルでは、ビジネスモデルが異なるため統合には時間がかかるだろうが、ユーザーとしてはアクセスポイントが増え、コストが変わらないのは良い方向。

関連リンク:無線LAN倶楽部の発表リリース
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