米Texas Instruments(TI)は、帯域幅が音声やデータだけでなく、ハイビジョン(HDTV)信号などの高度ビデオサービスも提供できるレベルにまで拡大されるDSL技術「Uni-DSL(UDSL)」を発表した。
UDSLは、ADSL1、ADSL 2、ADSL2+、VDSL1、VDSL2といった様々なDSL技術を単一のプラットフォームで実現するもの。すでに標準化されている既存の各種DSL技術とも下位互換性がある。
基地局から1.22km〜1.83km程度の距離向けの技術で、1回線で最大200Mbpsの通信が可能であり、上下とも100Mbps、上り50Mbpsで下り150Mbpsといった速度設定も可能だとしている。
TIでは最初のUDSLソリューションを2005年に発表する予定。コンシューマ向けの製品は2006年以降になる見込みだという。
<コメント>
日本ではそろそろFTTHへの移行が探られているDSLだが、世界的に見るとようやく普及の兆しが見えてきたところ。そのための技術開発投資が回り始めたという印象。200Mbpsという速度が必要か、実効性はいかほどか、2006年の通信状況を予想することは難しい。
関連リンク:Texas Instrumentsの発表リリース |