ジュピターテレコム(J-COM Broadband)とブロードネットマックスは、同軸ケーブル上でインターネット通信を高速化させる実験を含めた検討会を開始することに合意したと発表した。
検討会では、同軸ケーブル上で100Mbps超のインターネット通信を実現する技術を開発することを目標とする。
具体的には、同軸ケーブルを利用したホームネットワークに関するアライアンス「MoCA(MULTIMEDIA over COAX ALLIANCE)」で検討されている技術を応用し、インターネット通信の高速化を実現する方針。
2004年中に、特定のエリアを選定し、本格的実験に着手する予定。
なお、同軸ケーブルでのインターネット通信の実験については、松下電器産業がすでに米Entropic Communicationsの技術「c.LINK」を採用し、最大物理速度270Mbpsのケーブルインターネット技術を用いた環境で実使用100Mbps超の伝送速度を実現したという。
<コメント>
家庭間の距離の長い欧米と異なり、すっかりADSLがブロードバンドの主役となってしまった日本だが、デジタル放送の普及に合わせてCATVの意義が注目されている。高速化の著しいADSLに対抗するためには、ある程度の高速化は必須と言えよう。
関連リンク:ジュピターテレコムの発表ページ |