2005/01/06
ソニー、松下、三菱、電力線通信のアライアンスを設立
 
 ソニーと松下電器産業、三菱電機の3社は、家庭に既設された電灯線を通じて、高精細な映像コンテンツの家庭内配信やIP電話などを可能にする高速電力線通信(PLC)の相互接続仕様の確立に向け、アライアンスを設立することで合意したと発表した。

 アライアンスの仮称は「CEPCA」(CE-Powerline Communication Alliance)。

 PLC(Power Line Communication)は、通常の家庭で利用している電源ラインに、電力だけでなく、デジタルデータも流し、電源ラインを通信回線として共用するという技術。

 既設された電灯線を利用できるため、新規導入のコストが低く、家庭内に接続ポイント(電源コンセント)が多く、接続が簡単で、無線ネットワークよりもセキュリティ面の信頼性が高いなどの利点があり、次世代ホームネットワーク技術として電力会社や通信機器メーカーなどが独自に開発を進めている。

 しかし、PLCを基盤としたホームネットワークを宅内に構築するためには、同ネットワークに接続する機器を供給するメーカー間における共通仕様の確立が求められていた。

 設立されるアライアンスは非営利組織として日本国内だけでなく、欧米のコンシューマーエレクトロニクスメーカーやIT企業にも参加を呼びかけ、世界中の人々が安心してPLCを基盤としたホームネットワークを使える環境を整備していくとしている。

<コメント>
無線LANの家庭内での普及を見れば、部屋の中にケーブルを這わせることへの抵抗があることは明らか。法整備なども含めて様々な難題を抱えたPLCが需要に応えられるには早期の標準化が求められる。

関連リンク:ソニーの発表リリース
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