2005/04/19
インテル、IEEE 802.16-2004に準拠したWiMAXチップセットを発表
 
 インテルは、同社初となるWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)対応ソリューション「インテル PRO/Wireless 5116 ブロードバンド・インターフェイス」の出荷を開始したと発表した。

 WiMAXは、IEEE 802.16で標準化が進められている高速無線技術。すでに見通し内の通信に限られ、10〜66GHzの帯域を利用して最大135Mbpsの通信が可能な「IEEE 802.16」、見通し外の通信も可能な最大75Mbps以上の「IEEE 802.16-2004」が標準化されている。

 2005年9月にはこれに続いて時速120km以上のハンドオーバーに対応したモバイル向けの「IEEE 802.16e」が標準化される見込みとなっている。

 今回インテルが発表したPRO/Wireless 5116は、このうちIEEE 802.16-2004に準拠したチップセット。MACとベースバンドのプロセッサを核としたシングルチップソリューションとなっており、RF部に関してはインターフェイスが用意され、サードベンダが製品化を行なう。

 10BASE-T/100BASE-TXのEthernetや一般電話回線用のTDMインターフェイスも搭載するほか、QoSもサポートする。

 IEEE802.16-2004に準拠したWiMAXの利用用途としては、家庭の屋外アンテナとしてデータを受信する、または公衆無線LANサービスなどのバックホールといった通信事業者向けの提供が主となる。

 カバーできる通信距離は数km単位で、指向性アンテナによる拠点間通信であれば50kmまで通信が可能としている。

<コメント>
Wi-Fiがあくまで室内利用となっている状況から、インフラとして利用できる無線技術としてWiMAXが注目されている。まだインフラの整っていない国ではともかく、日本国内に限れば周波数の割り当てなどの問題が出てくると予想される。

関連リンク:インテルの発表ページ
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