松下電器産業 パナソニック システムソリュ−ションズは、c.LINK技術を採用した物理速度250Mbpsのケーブルモデムを世界で初めて開発したと発表した。
c.LINKは、既存の同軸ケーブルを使って高速なインターネット通信が可能な米Entropic Communicationsの技術。
今回開発したケーブルモデムはEntropic Communicationsとの共同開発で、ホームネットワーク用のアライアンス「MoCA(Multimedia Over Coax Alliance)」による標準化も進められているという。
c.LINKモデムでは、ケーブル局から集合住宅までを光ファイバで接続し、集合住宅内では既存の同軸ケーブルにc.LINKモデムを接続する。同軸ケーブルを利用することで新たな設備を構築することなく、従来まで集合住宅内で多く利用されていたVDSLよりも高速な通信が可能になるとしている。
c.LINKモデムは、宅内設置用の製品のほか、事業者の局側に設置する管理システムも用意。管理システムでは海賊版モデムの排除機能や不正アクセス追跡のログ蓄積といったサポート機能が搭載されているという。
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CATVもブロードバンドのインフラとして期待されて長いが、ADSLやFTTHの勢いに押されている印象。デジタル放送とIP電話の組み合わせで巻き返しを図っているだけに、新しい技術の採用が進むことを期待したい。
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