2005/06/15
KDDI、「EV-DO Rev.A」を2006年導入を発表
 
 KDDIは、auのCDMA 1X WINで使用されているCDMA2000 1xEV-DO方式を機能拡張した新たな通信方式「CDMA2000 1xEV-DO Rev.A」を2006年中に展開すると発表した。

 「CDMA2000 1xEV-DO Rev.A」は現行のCDMA2000 1x EV-DO方式を機能拡張したもの。Rev.Aでは、データ通信速度が下り3.1Mbps、上り1.8Mbpsに高速化されるとともに、パケット通信の遅延抑制などの品質制御が可能になる。

 また、CDMA2000システムの更なる高速化や、様々な通信システムの相互補完によるシームレスなサービスを提供するための次世代通信インフラとして、固定移動統合網である「ウルトラ3G」の構築の推進も合わせて発表した。

 同社は世界の主要なCDMA事業者や通信機器メーカーとともに3GPP2(正式名称: 3rd Generation Partnership Project 2)において、次世代に向けたCDMA2000規格の改良を検討。

 そこでは、次世代CDMA2000無線方式を「Enhanced cdma2000」と呼称し、下り100Mbps〜1Gbps、上り50Mbpsという通信速度、VoIPへの対応や周波数の利用効率の向上、現行のCDMAシステムとの互換性を保つことなどを要件とした標準規格を2007年中に完成させることを目標にしている。

 同社では「Enhanced cdma 2000」を導入する意向であり、携帯電話と固定網のADSLやFTTH、無線LANなどのとの融合を図った新たなネットワーク網「ウルトラ3G」の構築を2007年頃を目処に開始する。

 同ネットワークでは、IMS(IP Multimedia Subsystem)/MMD(MultiMedia Domain)といった3G向けIP通信基盤に準拠する形となり、固定電話と携帯電話の区別を意識させないデータ通信サービスやマルチメディアサービスの構築が図られるとしている。

<コメント>
下り通信速度1Gbpsという数字には驚かされるが、携帯電話の規格は策定されてから実際に事業化するまでの期間が長く、普及に至ってはさらに長くなるため、そのような見通しが必要なのであろう。

関連リンク:KDDIの発表リリース
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