ジュピターテレコム(J:COM)は、c.LINK技術を採用した上下最大100Mbpsの集合住宅向けインターネット接続サービスを2005年秋より提供開始、2005年7月下旬より販売を開始すると発表した。
このサービスは、集合住宅の外壁まで新たに光ファイバーを引き込み、集合住宅の棟内はc.LINKと呼ばれる技術を用いて、同軸ケーブルで加入者に最大100Mbpsのインターネット接続サービスを提供するもの。
高速ネット接続サービスを望む集合住宅を対象に一棟一括契約するもので、「J:COM NET 光」として全国J:COM局で販売を開始し、今秋から順次商用サービスを提供していく予定。
c.LINKは、米Entropic Communications社が開発した既設の同軸ケーブル上で最大250Mbpsのインターネット通信が可能な技術。
本サービスはc.LINK技術を用いて世界で初めて開発されたモデムを使用するもの。
集合住宅では棟内LAN配線などの追加投資が不要なため、導入のために賃貸集合住宅のオーナーや分譲物件の管理組合が負担する初期投資額が大幅に削減できるとしている。
c.LINK技術を用いた新サービスの投入で、J:COM のネット接続サービスには、下り8Mbpsタイプと30Mbpsタイプの他に、100Mbpsタイプが加わることになる。
<コメント>
技術的にはすっかり遅れてしまった感のあるCATVだが、デジタル放送とIP電話の三位一体サービスの提供で加入率を上げている。さらに通信速度を上げることで、ADSLとFTTHの狭間で生き残っていくことができるかもしれない。
関連リンク:ジュピターテレコムの発表リリース |