2005/06/23
NTTドコモ、4Gに向けた次世代通信技術で1Gbpsの信号伝送に成功
 
 NTTドコモは、2005年4月25日に取得した無線局実験免許により、第4世代移動通信システムに向けた無線アクセス実験装置を用いた屋外実験を開始し、2005年5月9日に下り最大1Gbpsの信号伝送実験に成功したと発表した。

 今回の屋外実験は、神奈川県横須賀市の市街地において、基地局装置と、時速約20kmで移動する移動局装置とを用いて実施。

 無線アクセス方式として、さまざまな通信環境へ柔軟に適応できる「VSF-Spread OFDM(可変拡散率-拡散直交周波数分割多重)」方式を適用したことに加え、同じ周波数で複数のアンテナから異なる信号を送信する「MIMO(Multiple-Input-Multiple-Output)多重技術」においてはドコモが独自に開発した信号分離技術を適用している。

 この方式により、100MHzの周波数帯域幅を用いて、1Gbpsのリアルタイムパケット信号伝送を実現できることが実証した。周波数利用の効率を示す指標である周波数利用効率は、10bps/Hzとなっている。

 ドコモでは、今回の屋外実験の成功を踏まえ、第4世代移動通信システムの無線アクセス方式の研究開発を引き続き推進し、国際標準化にも積極的に協力していく予定としている。

<コメント>
先日KDDIからも次世代無線通信規格で1Gbpsという数字が出ていたが、ある程度技術的な裏付けがあることが分かる発表。とはいえ、事業化には標準規格とすることやコストなどの課題を解決していく必要がある。

関連リンク:NTTドコモの発表リリース
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