2005/06/29
KDDI、新たな無線アクセス用通信標準802.16eの実証実験を開始
 
 KDDIは、IEEE 802.16eに基づく無線局実験局免許を取得し、移動環境における基礎的な無線伝送実験に成功したと発表した。

 IEEE 802.16eは、IEEEで現在標準化が進められている無線通信規格。固定無線アクセス手段としてのIEEE 802.16-2004と比べて、IEEE 802.16eは「モバイルWiMAX」とも称される。

 すでにWiMAXとして標準化されているIEEE 802.16-2004が10〜50kmの距離で最大75Mbpsの通信が可能であるのに対して、IEEE 802.16eは通信速度は最大75Mbpsと同じながらも通信距離が2〜3kmと短いが、時速120kmでのハンドオーバーをサポートする。

 KDDIの実証実験は大阪中心部で行なわれており、7月からは同地区で100台以上のPCカード型端末などの移動局を使用して、移動体環境でのIEEE 802.16e規格の本格的な性能評価を目的とした実証実験を開始する予定。

 KDDIでは、都市部における第3世代携帯電話システムを補完する無線方式としての性能評価を行なう予定としている。

<コメント>
無線LANをベースにする技術もWiMAXになってインフラとしての利用を前提とした実験が相次いでいる。現在の携帯電話とどのように補完し合っていくのか、絵はまだ見えない。

関連リンク:KDDIの発表リリース
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