米IDCは「MP3およびその他の圧縮オーディオのプレイヤー」の出荷台数が2000年の全世界での実績330万台から2005年には2600万台にまで拡大するとの調査報告を発表した。
これは年平均で51%ずつの伸びを意味している。米国市場においても2000年実績280万台から2005年には1800万台と同様の伸びを見せるとしている。
報告の中では、現状の高価で容量の小さいフラッシュメモリに替わる新しいメディアを採用したプレイヤーの出現によって市場は新たなメーカーの参入も含め大きく成長するとしている。
例として、ハードディスク内蔵のジュークボックス型プレイヤーは2004年までに、MP3対応のポータブルCDプレイヤーは2003年までにアメリカでこれまでのフラッシュメモリを使った携帯型プレイヤーの出荷台数を上回るとしている。
こうした製品を含めて、2005年時点でも市場では台数ベースで61%、売上金額ベースで50%以上が携帯型で占めると予測している。
携帯型プレイヤー以外では、車載型、家庭内LAN対応型、インターネットラジオといった製品が登場するものの市場の立ち上がりはゆっくりしたものになると見ている。
<コメント>
こうした景気のいい調査報告は珍しくないのだが、ジャンルの呼び名として「MP3およびその他の圧縮オーディオのプレイヤー(MP3
and Other Compressed Audio Player)」と言っているのが面白い。 やはり呼び名で困っているのだろう。この呼び名もいいのだが、厳密にはMDやDCCが入ってしまうのが困ってしまうところ。
関連リンク:IDCのサマリ |