2001/09/04

米HP、Compaqと合併

 
 米Hewlett-Packard(HP)は、米Compaq Computer(Compaq)と吸収合併すると発表した。存続会社はHPで、事実上の買収となる。

 合併は、Compaq株1株あたりHP株0.6325株の株式交換により行なわれ、総額は250億ドルとなる。株式交換の完了は2002年の第1四半期となる予定。本社は現在HPの本社のあるPalo Altoとなる。 HPのCarly Fiorina現会長兼CEOが新HPのCEOに就任、CompaqのMichael Capellas現社長兼CEOが新HPの社長に就任、Compaqのボードメンバー4人が新HPのボードメンバーに加わる。

 両社の過去4四半期の業績結果を基に計算すると、新HPの一時的な経費を除いた資産は約564億ドル、年売上高874億ドル、年営業利益39億ドルとなる見込み。160カ国以上に事業拠点を持ち、14万5000人以上の従業員を雇用することになる。

 新HPは以下の4つの事業部門から構成され、過去4四半期の業績結果を基に計算した当初の売上規模も同時に発表している。
 ・プリンターやスキャナなど画像処理関係機器のImaging and Printing事業で200億ドル
 ・パソコンおよびPDA関連製品のAccess Devices事業で290億ドル
 ・サーバー機やストレージ装置などITインフラ系機器のIT Infrastructure事業で230億ドル
 ・コンサルティングやサポートなどのサービス事業で150億ドル

 なお、両者の日本法人からの発表はまだない。

<コメント>
EMDプレーヤーの観点で見ると、Compaqは米国でiPAQ Playerを販売中、両者とも脱PCという戦略の中に家庭用オーディオサーバという製品を予定していた。 今回の合併により、この製品ラインが(少なくとも統合され)大きく展開していくのか縮小するのか、しばらくは注視していく必要があるだろう。

関連リンク:HPの発表リリース
 
 
過去の記事↑



Copyright©2000-2001 EMD.GR.JP All rights reserved.