2001/09/11

日立、高速化したマルチメディアカードを発売

 
 日立製作所は、業界最高水準の書込速度を実現した「マルチメディアカード高速シリーズ」を製品化し、64/32/16MB品を2001年9月11日より、128MB品を同年10月1日よりサンプル出荷すると発表した。

 今回のシリーズでは、新開発の高速フラッシュメモリを採用し、コントローラの書込み論理の改善を図った。さらに128/64MB品では2個以上のフラッシュメモリに同時に書込みを行うインタリーブ処理を採用している。 各製品の型番と書き込み速度は以下の通り。

 ・128MB:「HB28B128MM2」、書込速度2.0MB/秒
 ・ 64MB:「HB28D064MM2」、書込速度2.0MB/秒
 ・ 32MB:「HB28D032MM2」、書込速度1.0MB/秒
 ・ 16MB:「HB28E016MM2」、書込速度1.0MB/秒

 いずれもオープン価格で、読み出し速度は1.7MB/秒。これらの高速化により同社従来品に比べ約3〜6倍の書き込み速度を実現しており、例えば携帯音楽プレーヤへの音楽一曲のデータ転送に5〜6分かかっていたものが、わずか1分で完了することが可能になる。(プレーヤ側の処理時間を除いた仮定)

 また、マルチブロック書込みは、従来MultiMediaCardモードのみのサポートだったが、このシリーズから2001年6月にマルチメディアカードの標準化団体MMCA (MultiMediaCard Association)で規格化された「System Specification Version3.1」仕様に対応、 SPI(Serial Peripheral Interface)モードでも新たにマルチブロック書込みが可能となっている。そのため、市場で多く採用されているインタフェース、SPIモードでもデータの高速書込が実現できるとしている。

<コメント>
MMCを大容量かつ高速化し著作権保護の仕組みを付与したものとしてSDカードが登場したわけだが、MMCの改良によりアドバンテージが減っている印象。 ただMMCは供給量の少なさと互換性の問題があり、日立製品がそれらを払拭できるか期待される。

関連リンク:日立製作所の発表リリース
       MMCAのサイト
 
 
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