2001/09/12

ソニー、NetMD対応製品5機種発表

 
 ソニーは、『Net MD』に準拠し、著作権を保護しながら音楽データをPCからMDへ高速転送できるNet MDウォークマンやMDデッキ搭載ステレオなど5機種を発売すると発表した。発売日はいずれも2001年12月10日、価格はオープン。

 今回発売する5機種は、CDや『Net MD』に対応する音楽配信サービス(Electronic Music Distribution、以下EMD)からPCのハードディスクに記録した音楽データを、MDに高速転送することができる。 いずれの機種にも音楽データの作成・管理・再生に利用できる著作権保護対応アプリケーションソフトウェア「OpenMG Jukebox Ver2.2」が添付され、著作権を保護すると同時に、音楽コンテンツを手軽に楽しむことができる。

 MDメディアに録音する際の記録方式にはATRAC(標準モード時)とATRAC3(LPモード時)を採用し、従来機器と変更がないため、転送した音楽データは既存のMD機器で楽しむことができる。 また、ディスクに録音された曲を好みのグループに分けて登録・整理でき、素早い曲検索が可能な“グループ機能”もすべての機種に搭載されている。

 今回発表された製品は以下の通り。

 ・Net MDウォークマン『MZ-N1』
   上下キャビネットに高剛性マグネシウムを採用。小型・軽量化を追求し、約78.7×71.8×16.9mm(最大突起含まず)の大きさ、約90g(本体のみ)の軽さを実現。色はシルバーとブルー。 漢字やひらがなも表示できる全角6文字漢字表示対応の新型スティック・コントローラーを付属。置くだけで簡単にPC接続、充電ができる「USBクレードル」付属。バッテリーライフ連続再生約100時間。

 ・MDデスクトップオーディオシステム『LAM-Z1』(アクティブスピーカー付属)/『LAM-1』(本体のみ)
   PCと並べてデスクトップに置いても場所をとらないコンパクトサイズ。本体単独でCDからMDへ最大4倍速での高速録音が可能。本体表示ディスプレイは漢字・ひらがなの表示が可能。

 ・コンパクトコンポーネントシステム“キューブリック”『CMT-C7NT』
   剛性に優れた特殊素材入りの高比重樹脂をキャビネット材料に使用、3次元形状のラウンドフォルム・スタイルを採用したスピーカー付属。CDからMDへ倍速での録音が可能。 付属ソフトウェア「M-Crew」によって、MD以外の音源もパソコンから制御が可能となる。

 ・ミニディスクデッキ『MDS-NT1』
   パソコンの周辺に省スペースで設置できる幅150mmサイズ 。音声出力端子を装備し、アクティブスピーカー、ヘッドホンでの再生を楽しむことが可能。

 さらにソニーでは『Net MD』に準拠したデスクトップ型バイオ「バイオMX」の新製品を開発中であることも発表した。詳しい仕様や価格は未定となっているが、 2001年年末までの製品化を目標とし、音楽を自在にためる・聴く・連れ出す "ミュージックサーバー"への進化を図っているとしている。

<コメント>
ついにNetMD対応製品が発表。既にユーザーが慣れ親しんでいるMDというメディアを通して音楽配信を普及させるというソニーの戦略が始まった。

関連リンク:ソニーマーケティングの発表リリース
       「バイオMX」の新製品に関するソニーの発表リリース
 
 
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