三洋電機は、携帯型EMDプレーヤーの新機種「SSP-PD10(愛称:DiPly(ディプリ))」を発表した。発売予定日は2001年10月21日、メーカー希望小売価格は24,000円(税別)。
対応する圧縮フォーマットはMP3、WMA、AACの3種類。著作権保護方式もマイクロソフトの「WMRM(Windows Media Rights Manager)」とリキッドオーディオの「SP3(Secure Portable Player Platform)」の両方に対応している。
メモリは内蔵64MBのみ。メモリカードによる増設はできない。
付属のニッケル水素充電池を利用する場合、パソコンのUSB端子から供給される電源を利用して充電ができる「USB充電機能」を搭載。
充電時間は3.5時間で約4時間の連続再生が可能。なお、アルカリ乾電池(単4型)では約5.5時間の長時間連続再生が可能となっている。
携帯型プレーヤーとしては業界初、スペシャライザー社のバーチャル低音増強システム、Vi.B.E.(バイブ、Virtual Bass Enhancement)を搭載。
人間の耳に低音が強調されたと感じるような低音周波数を高調波を利用して音のパターンを設定する技術で、通常の軽量ヘッドホンの最低周波数特性より低い低音の再生がバーチャルに可能となる。
色はシルバータイプとオレンジの2色。アクセサリー感覚のデザインを採用し、胸のポケットに入れて持ち運べるだけでなく、ベルトクリップを標準装備。
また、本体のベルトクリップ取りつけ穴を利用して、キーホルダー感覚でカバン等にも付けることができるようになっている。
また三洋電機が運営している音楽配信サイト「MUSIC SANYO」では、あらたにマイクロソフト方式で音楽配信サービスを開始する(2001年12月末予定)。
このマイクロソフト方式の配信においては、従来のPCに楽曲を保存する方法だけでなく、PCを経由して直接プレーヤー本体に転送する「ダイレクトダウンロード」の実験をSSP-PD10のユーザーを対象に行なう予定としている(2001年10月末開始予定)。
<コメント>
前回は対応圧縮フォーマットと色の変更のみだったが今回はデザインも一新。内蔵メモリのみとした仕様と低価格化は評価できる。新しい「ダイレクトダウンロード」の配信方式も興味深い。
関連リンク:三洋電機の発表リリース
MUSIC SANYOのサイト |