ソニーは、一台でCD、MD、FM放送などの音楽や、テレビやDVDビデオの映像に加え、ハードディスクやメモリースティックを利用して音楽/映像を楽しめ、インターネットやEメールの利用もできるマルチエンタテインメント・ターミナル“ビットプレイ”『DMT-PR1』を発売すると発表した。2001年12月1日発売予定、オープン価格。
DMT-PR1は、40GBのハードディスクとDVD/CD-ROM一体型ドライブ・MDドライブ(MDLP対応)・マジックゲート(MG)メモリースティックスロット・TVチューナー・FMチューナー・モデム・デジタルアンプ等を内蔵した本体、専用15型TFT液晶ディスプレイ、及び2本のスピーカーで構成されたマルチエンタテインメント・ターミナル。
内蔵ハードディスクにはオーディオ専用エリアが設けられており、CDアルバム約300枚分(約5,000曲分)の音楽をジュークボックスのように保存可能。
CDソフトのほかに、“bitmusic”など対応音楽配信サービスからダウンロードした音楽コンテンツやWAVE、MP3、WMAの音楽ファイルを取り込むことも可能となっている。
ハードディスクに記録された音楽コンテンツは、MGメモリースティックや、USB経由でネットワークウォークマンにチェックアウト(転送)し持ち運ぶことができる。
また、同じハードディスク内にビジュアル専用エリアを設け、内蔵の地上波テレビチューナーからの映像を約5時間記録したり、テレビ映像を記録しながら同時に最大30分までさかのぼって再生することもできる。
本体はCPUにCeleron(800MHz)、メインメモリ128MBを搭載し、Windows2000 Professional で動作するが独自のメニュー画面が表示され、Windows画面は隠されている。高輝度15型液晶ディスプレイは1024×768ドットのXGA表示。トラックボール付きキーボードの他に専用リモコンも付属し、離れた距離からも簡単に操作するが可能となっている。
アンプ部には、ソニーが開発したフルデジタルで音声信号処理を行う「S-Masterデジタルアンプ」を搭載。また、5.1chサラウンドを2chスピーカーだけで仮想リアスピーカーの音場を創り出して立体音響を楽しめる、ソニー独自の高音質DSPによるデジタルシネマサウンドを採用しており、DVDの鑑賞にも利用できる。
インターネットへの接続用としては、56kbps内蔵モデムおよびブロードバンド対応として100BASE-TX/10BASE-T対応のネットワーク端子を装備。MD部に関してはNetMDは未対応になっている。
なお、対応する音楽配信はWMT方式の音楽配信サービスで、圧縮形式にATRAC3またはWMAを用いたものとしている。
<コメント>
中味はPCそのものだが、ソニーならではのAV機能を前面に押し出し、情報家電と呼べるまでに作り込まれている。これでNetMDに対応すればVAIOの目指していた究極の形になるだろうか。
ただ、対応音楽配信方式の違いに違和感を覚える。
関連リンク:ソニーマーケティングの発表リリース |