2001/10/24

パイオニア、HDD搭載のデジタルオーディオジュークボックスを発表

 
 パイオニアは、一体型オーディオシステムとしては業界で初めて、CDプレーヤーとハードディスク、マジックゲート メモリースティックスロットを搭載した"HDD DIGITAL JUKEBOX"「X−HD1」を発表した。発売は2001年11月中旬、オープン価格。

 X-HD1は、音楽圧縮規格にATRAC3を採用。2.5インチ6GBのハードディスクを内蔵しており、音楽CDを直接ATRAC3にエンコードして保存できる。ビットレートは132または105kbpsを選択可能。

 CDプレーヤーは最大8倍速、平均5倍速のドライブを採用、60分CDなら約12分でCDからハードディスクへの保存が完了する。

 また、著作権保護技術OpenMGを搭載しており、音楽CDからハードディスクに保存する際に音楽データを暗号化し、不正コピーを防止している。

 本体にはマジックゲートメモリースティックスロットを搭載、CDからハードディスクに保存した曲を、マジックゲート メモリースティックに転送することができる。 その際には、本体に搭載している著作権保護技術OpenMGとマジックゲートメモリースティックの間で1対1の相互認証を行い、ハードディスクからマジックゲートメモリースティックへ転送する回数を制限する。

 また、メモリー内蔵型ポータブルオーディオ(OpenMG対応機種)の場合はPORTABLE LINK端子と接続することでハードディスクから音楽を転送することができる。

 ハードディスク内には数年前から2001年上半期にかけて発売されたCDソフト約8万件のタイトルデータが既に収録されており、合致するCDをセットすると「アルバム名・アーティスト名・曲名」が自動表示され、タイトルデータごとCDからハードディスクへ保存することができる。 また、CD TEXT対応のCDであれば、録音時にテキストデータもハードディスクに保存することが可能。データが収録されていないCDの場合は付属のリモコン10キーでの文字入力が可能となっている。

 スピーカーは1つのスピーカーに2つのユニットを搭載した「DIRECT‐DIFFUSEスピーカー」を新たに開発。正面に搭載したユニットでDIRECT(直接)音を、天面に搭載したユニットでDIFFUSE(拡散)音を出力、音に包みこまれるような臨場感を実現している。 また、厚さ3mmのアルミ無垢材をボディに使用することで不要な共振を抑え、高音質を実現している。

<コメント>
パイオニアでは既に同様のコンセプトの製品を車載型で発表している。105kbpsのビットレートのATARC3でCD約100枚分とは言うものの、HDDの容量は少々心許なく感じられる。

関連リンク:パイオニアの発表リリース
 
 
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