ナカミチは、2002年2月19日民事再生法の適用を東京地方裁判所に申請した。負債総額は約200億円。
ナカミチは、東証2部上場の老舗オーディオメーカー。1997年に第三者割当増資を行ない、香港のザ・グランデ・ホールディングズ・リミテッドの傘下に組み入れられていた。
最近ではインテリア性を取り入れたCD再生システム「Sound Space」シリーズを展開しており、EMDプレーヤー「Sound Space 2」もラインナップされていた。
今後は、資本金を100%減資、出資元のザ・グランデ・ホールディングズ・リミテッドを対象に第3者割り当て増資を行い、再建を図る方針。再生手続きの決定は3月上旬にも行なわれるとしている。
なお、ナカミチ製品を日本全国に販売し、アフターサービスを実施しているナカミチ販売株式会社は、別法人であるため、今回の申し立てに伴う業務運営上において法的な制約を受けることは一切なく、ナカミチ製品の継続的な販売、ならびにアフターサービスに関しては、これまで通り行なわれるとしている。
<コメント>
高級感のあるブランドが無くなるわけではないとはいえ、実質上の倒産に事業方針の見直しは図られるだろう。その際、どういった分野に資源を集中させるかが再建のポイントとなる。少なくとも現状ではEMDプレーヤーの継続は期待できないだろう。
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