2002/02/28

ソニー、アイワを完全子会社化

 
 ソニーとアイワは、株式交換によりソニーがアイワを完全子会社(100%子会社化)とすることを決議し、株式交換覚書を締結したと発表した。

 正式には、2002年4月下旬に株式交換契約書を締結、6月中旬開催予定のアイワ定時株主総会において承認を得た上で、2002年10月1日を株式交換の日とする予定。

 株式交換比率はアイワの普通株式1株に対して、ソニーの普通株式0.049株。

 なお、完全子会社化に先立ち、アイワは連結固定費を現在の約3分の1程度に圧縮するなど一段の経営改革を進める計画。
 具体的には、アイワの人員を現在の3分の2以下に削減、ソニーグループにおける新しいアイワビジネスに必要な開発・設計を主たる機能とし、また、国内外の生産および販売体制は、ソニーの設計・生産プラットフォーム(EMCS)および販売プラットフォームと統合した最適な体制を地域ごとに構築することになる。

 元々、ソニーはアイワの発行株式の60%を保有しているが、アイワの経営再建に際し将来に向けた成長の原動力となるべきデジタル技術、ネットワーク技術等が不足しており、現在の独立経営では、今後アイワの株主企業価値を維持し続けていくことに困難があると認識するに至り今回の措置となった。

 アイワの完全子会社化により、今後両社はグループ全体として経営効率を高め、新しい事業展開を図り、ソニーブランドでは参入していない新規商品群の投入や既存商品の更なるラインアップの強化など、グループとして商品戦略の幅を広げていくとしている。

<コメント>
元々低価格ブランドといったイメージのアイワでは単独の建て直しは困難だったと言える。一時期はMP3関連にも積極的に取り組んでおり、ソニーのサブブランドとして特色ある製品作りができるようであれば期待ができるだろう。

関連リンク:ソニーの発表リリース
 
 
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