2002/04/23

ビクター、高音質化技術「CCコンバーター」搭載ミニノートを発表

 
 日本ビクターは、AV機能やモバイル環境での使い勝手が強化された「Microsoft WindowsXP」をOSに採用した、小型・軽量、A5サイズのモバイルミニノートPC“InterLink(インターリンク)”「MP-XP7210/XP3210」を発表した。

 「MP-XP7210」はミニノートPC最速レベルの「超低電圧版モバイル インテルPentium3プロセッサ800MHz-M」CPUを搭載。マグネシウム合金製・薄型28ミリのスタイリッシュなシルバーボディを採用し、885gの軽量を実現している。(「MP-XP3210」は「超低電圧版モバイルCeleron 650MHz」、880g)

 「CCコンバーター」は、2000年12月21日に発表した、“CDなどのデジタル音楽データを波形分析し、もとのアナログ音楽データ(製作時:デジタル化される前=CDになる前)を想定して、その波形に近づくようにリアルタイムで演算処理するデジタル信号処理技術”。これまでHi-FiタイプのCDプレーヤーやAVアンプに搭載している。

 今回、「MP-XP7210/XP3210」には、この「CCコンバーター」技術をソフト化して搭載し、デジタル化によって失われたデータだけでなく、圧縮処理によって失われた音楽データの復元も対象としており、ソフトウェア処理による最適な周波数帯域拡張処理を開発し、圧縮データ、LPCMデータに最適なモードを用意している。

 「MP-XP7210/XP3210」では、PC上のあらゆる音声ファイルの高音質化を実現するため、ソフトウェア処理による「CCコンバーター」を最終段に配置。これにより「CCコンバーター」処理された音声信号は、ヘッドホン端子、内蔵スピーカー、USB端子から出力され、高音質な音楽再生を実現している。

 発売は2002年6月上旬より、価格はオープンプライス。

<コメント>
技術情報で取り上げたこともある高音質化技術の圧縮オーディオへの対応製品。最初にPC本体に適用されるとは意外だが、プレーヤーのマーケットからすれば致し方ないところか。次は携帯プレーヤーへの応用を期待したい。

関連リンク:日本ビクターの発表リリース
 
 
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