ソニーは、新開発DSP(デジタルサウンドプロセッサー)回路搭載により、MDLPモードで録音したMDディスクを、高音質で再生可能なNet MD対応MDデッキ『MDS-JE780』を発表した。
MDS-JE780は、これまでのSP録音モードにおいて、2倍の処理能力で分析と高精度演算を行ってきた『TYPE-R』に加え、LPモードでも高速演算を行うMD用DSP「CXD-2664R」を新たに搭載。これにより再生時に約6dBの歪率を改善、微小信号の再現性に優れ、高音質化を実現している。
『ATRAC DSP TYPE-R』に加えLPモードでも高精度演算ができるMD用のDSPの組み合わせを『ATRAC/ATRAC3 DSP TYPE-S』と呼称している。
また、Net MDにも対応しており、USBケーブルでパソコンと接続すれば、付属のCD-ROMソフトウェア"Open MG Jukebox"により、音楽CDや音楽配信からダウンロードしたパソコン上の音楽データを、楽曲の著作権を保護しながら最大16倍速(LP4モード時)でMDに転送することが可能となっている。
発売は2002年6月10日より、希望小売価格はオープン。
<コメント>
Net MD対応機器がここまでオーディオ然としているのは初めて。オーディオ機器にUSB端子というのは少々違和感があり、接続するPCのスタイルにもこだわりが必要かもしれない。
関連リンク:ソニーの発表リリース |