2002/09/02

ソニー、NetMD対応オーディオ機器の新モデルを発表

 
 ソニーは、MDウォークマン1号機発売から10周年となる2002年11月、Net MDウォークマン『MZ-N10』、MDデスクトップオーディオシステム"サウンドゲート"『LAM-Z10』、MDデスクトップオーディオユニット『LAM-10』を発売すると発表した。

 Net MDウォークマン『MZ-N10』は、本体最薄部約12.9mm、質量約84g(充電池含む)で録音再生機として世界最小、最軽量を実現。現行機種『MZ-N1』に比べ、厚さで2.6mmの薄型化を実現。本体質量では30gの軽量化を達成している。

 Net MD規格対応で、付属ソフトウェアを使って音楽データをPC上に保存。PCと本機をUSBで接続し、著作権保護技術「OpenMG」と「MagicGate」に基づいて本機へ最大約64倍速の高速転送が可能。

 PCでの音楽ファイル管理アプリケーションソフトウェアの「SonicStage Ver.1.5」を付属。CDや電子音楽配信 (EMD) サービスからダウンロード購入した音楽を著作権保護技術「OpenMG」で暗号化し、PC内ハードディスクドライブ(HDD)へ保存できる。

 本体とマッチしたデザインのUSBクレードルを採用。PCとの接続は付属の専用USBケーブルを使い、「簡単パソコン接続&充電」が行える。また、本体に専用USB端子を搭載しており、USBクレードルを介さずにPCとの接続も可能となっている。

 音質面では、ソニーのハイスペックMDデッキに搭載されているATRAC用DSP TYPE-Sを採用。ソニー独自の音響技術であるバーチャルホンテクノロジー・アコースティックエンジンをMDウォークマンとして初めて採用。
 6帯域それぞれ-10dB〜10dBの範囲で7段階可変のイコライザを搭載。あらかじめプリセットされた「ヘビー、ポップス、ジャズ、ユニーク」の4モードに、好みに設定できる2つのカスタムモードの計6モードが設定できる。

 従来コントローラーと比べ、スリムなデザインで操作性も向上した新しいスティックコントローラーを付属。漢字表示機能を搭載、カナ、英数表示の場合にはグループ名と曲名を同時に2行表示が可能。クリップは脱着可能で、コントローラーをつける場所にに合わせてクリップの位置を変えることができる。

 また、MD再生中にブックマークトラック登録を行うことにより、簡単に好きな曲だけを再生することができる。ブックマークトラック登録は1枚のMDに最大20曲まで可能。

 色はシルバーとグレー。2002年11月10日発売予定。価格はオープン。

 Net MD対応のデスクトップオーディオ"サウンドゲート"『LAM-Z10』『LAM-10』は、MDとCDの複合機でありながら、机の上や本棚にもすっきり収まるコンパクトサイズ。スピーカーと合わせた横幅で284mm、高さ207mm、奥行はわずか198mm。

 『LAM-Z10』は小型ながら高音質のスピーカーと自由にレイアウトできるシステムで、『LAM-10』はお手持ちの内蔵型アクティブスピーカーとの組み合わせが可能。

 Net MD規格対応で、CDや電子音楽配信(EMD : Electronic Music Distribution)サービスからダウンロード購入した音楽データをPC上に保存。PCと本機をUSBで接続し、著作権保護技術「OpenMG」と「MagicGate」に基づいて最大約32倍速の高速転送ができる。

 なお、本体単独でCDからMDへ最大約4倍速での高速録音がワンタッチで可能。PCを起動しなくても単独で音楽を楽しむことができる。また、CD/MDはそれぞれのイジェクトボタンを押すとフロントの操作パネルが電動で左右にスライド。また、スロットインメカを採用し、メディアの出し入れがスムーズにできる。

 色はシルバーとブルー。2002年11月21日発売予定。価格はオープン。

 同時に本体厚9.9mm、質量55g(充電池含む)の世界最小、最軽量再生専用MDウォークマン『MZ-E10』も発表している。

<コメント>
MDウォークマン発売10周年を迎え、究極の小型化を実現している。録再機ではNetMD対応とし、メモリースティックウォークマンの普及よりもMDを延命させる戦略が明確になっている。

関連リンク:ソニーの発表リリース
 
 
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