2002/09/05

米Microsoft、Windows Media Player 9 Seriesのβ版を発表

 
 米Microsoftは9月4日、ハリウッドで開催しているイベントにて、「Windows Media Player 9 Series」のベータ版のリリースを発表した。

 Windows Media Player 9 Seriesは、同時に発表された新メディアプラットフォーム「Windows Media 9 Series」のキーコンポーネント。音楽再生の開始にかかる時間など、性能面での向上が図られている。

 PC内に保存したメディアライブラリの検索能力も向上しており、1万曲のコレクションの検索が可能となった。またオーディオや動画のメディアライブラリに対し、これまでのバージョンより5000%高速にアクセスできるようになっているとしている。

 その他の新機能として、プレーヤーをタスクバー上に最小化しながら必要なボタンを表示することで容易に操作できるようにした「Mini-Player Mode」、プレイリストにコンテンツをすぐに追加できる「Queue It Up」機能、ピッチやトーンを変えずにオーディオや動画の再生速度を変えられる「Variable Speed Playback」機能、メタデータや再生頻度などによりメディアライブラリから好きなコンテンツの発見を促す「InfoCenter」機能が提供されている。

 また、「Service」タブにより、音楽配信サービスpressplayとの連携も実現。10万曲以上の楽曲から好きなものを選び、ダウンロードし、CD-Rに焼いたり携帯プレーヤーに転送したりすることができる。

 ベータ版は英語版のみ。Microsoftのサイトから無料でダウンロードできる。Microsoft Windows 98 Second Edition、Windows Millennium Edition (Windows Me)、 Windows 2000およびWindowsXPで動作する。Windows95やNT4.0はサポート対象外。年内には日本語版を含む26カ国語版をリリースする予定。

<コメント>
デジタルメディアプレーヤーは、Microsoft、RealNetworks、Appleとストリーミング分野への傾倒が目立つ。次代のPCのあり方を示唆しているのだろうが、オーディオ関連の情報が軽視されている印象も与える。実際には技術的な向上は乏しいものの、インターフェースなど使い勝手の部分では熟成が感じられる。

関連リンク:マイクロソフトの発表リリース
 
 
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