ソニーとアイワは、各々の取締役会において、2002年12月1日をもって、ソニーがアイワを吸収合併することを決議したと発表した。
2002年2月28日、両社は、アイワが一段の経営改革を行うことを前提に、2002年10月1日にソニーがアイワを完全子会社化することを発表している。
今回の合併に関する決議は、この完全子会社化の完了を条件とし、合併契約書は10月1日に締結する予定。
アイワの人員については、正規従業員が3月末時点の1,100名強から、10月1日時点で、企画/開発/設計の機能を中心として、500名程度になる見込み。また、国内外の生産および販売体制のソニーのプラットフォームへの統合を進めてきた結果、生産面においては、マレーシアおよびインドネシアの工場の生産を終了し、人員の整理を完了している。
販売体制については、アジア・中近東・米州はすでにソニーの販売会社への販売・サービスの委託をほぼ完了しており、ほとんどの販売子会社は閉鎖の手続きに入っている。日本国内につきましては、すでにソニーマーケティングに販売を委託しており、欧州においても10月から同様の委託を実施する予定。
以上のように経営合理化策が計画どおり進んだことから、10月1日の完全子会社化を当初予定どおり実施し、完全に一元化された経営体制となる合併がより効果的であるとの結論に至ったとしている。
今後については、一元化されたエレクトロニクス事業戦略のもと、アイワブランドとソニーブランドそれぞれをより強化していくとしている。
<コメント>
結果としてアイワという名前の会社は生産となり、わずかにソニーのブランドとして残ることになる。このブランドがいつまで続くかという問題も含め、初期のプレーヤーを手がけたメーカーがなくなるのは惜しまれる。
関連リンク:ソニーの発表リリース |