2003/06/13

米IDC、MP3プレーヤーなど2007年まで年率30%で拡大と予測

 
 米IDCは、MP3プレーヤーをはじめとする圧縮音楽対応プレーヤー市場動向予測を発表した。

 それによると、同製品の世界市場は2007年まで年率30%で拡大し、売上規模は440億ドル近くにまで達する見通し。

 現状では、フラッシュメモリやHDD搭載の携帯プレーヤーが注目を集めているが、今後はDVDプレーヤーやゲーム機、パーソナルビデオレコーダーなどへのエンコード/デコード機能の追加が増えていくとしている。

 また、フラッシュメモリのメガバイト当たりのコストは順調に下がり、フラッシュメモリ搭載型プレーヤーの世界市場は2007年まで年率24%で拡大するとしている。

 その一方で、HDD搭載型の携帯プレーヤーはHDDの価格がこれ以上大きくは下がらないため2007年まで200ドル以下の価格設定は難しく、市場拡大の貢献度は少なくなるとしている。

 CDプレーヤーの市場も携帯型、据え置き型、車載型に関わらず、MP3をはじめとする圧縮音楽に対応することによって維持されると予測している。

 さらに、著作権保護のない音楽CDからのリッピングとネット上の無料音楽配信サービスがMP3プレーヤーの主要な音源であることは変わらないが、デバイスメーカーとサービスプロバイダーの協力の下で合法的なサービスを展開することが新規ユーザーの獲得を促進するとしている。

<コメント>
期待されながら一向に普及の兆しを見せない日本の感覚では俄に信じられないが、世界市場ではまだ成長と普及が期待されていると言うところか。HDDプレーヤーよりもフラッシュメモリプレーヤーが期待されている考察は興味深い。

関連リンク:米IDCの発表リリース
 
 
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