2003/08/07

ヤマハ、無線標準搭載ホームミュージック・ネットワークシステム発表

 
 ヤマハは、高音質なワイヤレス・ミュージック・ネットワークを家庭内で簡単に構築できる世界初の無線標準搭載・ホームミュージック・ネットワークシステム「MusicCAST(ミュージックキャスト)」を、2003年10月下旬より発売すると発表した。

 MusicCASTは、デジタルオーディオサーバーの「MCX-1000」、デジタルオーディオターミナル「MCX-A10」と専用のスピーカーシステム「MCX-SP10」(2本1組)から構成される。

 1台のサーバー(MCX-1000)に対して最大5台までのクライアント(MCX-A10)をワイヤレス接続でき、さらに有線接続 (Ethernet) を含めればMCX-A10を最大7台まで接続可能、サーバーと合わせて8ケ所で音楽を楽しむことができる。
 ユーザーは家庭内の好きな場所で、サーバー内に録音した音楽やサーバーに接続した外部オーディオをリモコン操作で自由にリクエストして楽しむことができる。

 MCX-1000は80GBのHDDを搭載し、約100時間(リニアPCM非圧縮モード)〜 約1000時間(MP3モード、圧縮レート160kbps時)の音楽を保存できるほか、時間を指定したタイマー再生や、各部屋のMCX-A10をコントロールすることも可能。
 またMCX-A10には、サーバーとの音楽通信機能に加えて17W+17Wの高音質デジタルパワーアンプ、外部オーディオ入出力も備えており、同時発売の専用スピーカーシステム(MCX-SP10)などと接続して迫力あるサウンドを実現する。

 MP3録音モードは、圧縮レートを320、256、160kbpsから選択でき、リニアPCMを選択した場合でもクライアント再生用にMP3にて同時記録される。

 音楽ファイルは全ての端末で同時再生が可能だが、リニアPCMモードで録音されたファイルは同時1台のみしか再生できない。なお、1台の端末がリニアPCMモードのファイルを再生中の場合でも、残りの端末はMP3モードのファイルならば同時に再生できるという。

 そのほか、MCX-1000本体には、約35万アルバムの曲名情報を収録したGracenote CDDBを内蔵。音楽CDを入れるだけでアルバム名や曲名などを自動表示できるほか、最新タイトルに関してはインターネット上から検索することで情報を表示することができる。

 製品価格はオープンプライスだが、店頭予想価格でMCX-1000は20万円前後、MCX-A10は7万円前後、MCX-SP10は13,000円前後となる見込み。

<コメント>
ネットワークを利用したホームミュージックシステムとしてはオンキヨーのものがあったが、今回はPCを排除してよりAVシステムとしての完成度を高めている。ただしインターネットはCDDBの更新にしか使われておらず、リリースを見る限りではコーデックもノンセキュアのMP3ファイルのようだ。セキュアなコーデックをサポートできればネット経由の楽曲入手可能なAVシステムが期待できる。

関連リンク:ヤマハのリリースページ
 
 
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