2003/10/01

ピクセラ、世界初の3セグ対応地上デジタルラジオを発表

 
 ピクセラは、2003年10月10日から首都圏、近畿圏で実用化試験放送が開始される地上波デジタルラジオ放送の1セグメント/3セグメント両方式に対応した受信機を開発中であると発表した。

 その第1号機としてPCカードタイプの製品を2004年7月に発売予定であるとしている。

 エフエム東京が富士通に2002年4月に製作を依頼した、3セグメント受信対応のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)復調LSIを採用。ピクセラが富士通と協力し、同LSIとカードバスコントローラの1チップ化に成功したもの。

 地上波デジタルラジオ放送で使用される音声フォーマットはAAC。1セグメントあたりの伝送帯域幅は432kHzで伝送容量は330kbps、3セグメントの場合は1,296kHzの帯域を使い990kbpsの伝送が可能となっている。

 144kbps以上でCDに迫る高音質での放送が提供されるほか、静止画を含めた文字放送も実現される。また、3セグメント放送ではデータ配信や簡易動画配信も可能となる。

 ピクセラでは、将来的にCFカード型を始め、PDAや携帯電話、車載機器などへの受信機搭載や、デジタルラジオ専用受信機の開発も計画しているとしている。

<コメント>
地上波デジタル放送はテレビと同時にラジオ放送も開始される。ラジオ放送は幾分地味だが、音質は音楽配信並みでテキストや動画も提供されるとなれば新しいメディアとして期待することもできるだろう。実際、連携しての音楽配信サービスも検討されているとのことで、今後の機器には注目される。

関連リンク:ピクセラの発表リリース(PDF)
       デジタルラジオホームページ
 
 
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