製品情報（News）：マイクロソフト、「Media Center Edition 2004」を発表（03/10/15）

2003/10/15

マイクロソフト、「Media Center Edition 2004」を発表

　マイクロソフトは、テレビや音楽、デジタル写真、ビデオ、DVDなどの様々なデジタルエンターテイメントがより身近に簡単に楽しめるWindows XPをベースとした最新のオペレーティングシステム（OS）「Microsoft Windows XP Media Center Edition 2004（MCE 2004）」日本語版を発表した。

　MCE 2004は、Windows XPの機能に、OS上で統合された専用操作画面「メディアセンター」を実装し、テレビや音楽、デジタル写真、ビデオ、DVDなどの機能が追加され、またアプリケーションの選択がスムーズに統合的に行える家庭向けののエディション。

　従来のWindows XPのユーザーインターフェイス（UI）に専用操作画面「メディアセンター」を追加することで、マウスやキーボードのみならず、リモコンでPCが操作できる。
　リモコンのスタートボタンを押すだけで、「メディアセンター」が起動し、テレビや音楽などのデジタルコンテンツを離れたところからでも、直感的にリモコンで操作できる。

　MCE 2004は、OS単体での販売は行われず、パートナー各社より「メディアセンターPC」の形で提供される。

　MCE 2004搭載機はTVチューナ/エンコーダーチップの搭載や、リモコンの装備が義務付けられる。日本では富士通、東芝、NEC、デルコンピュータ、ソーテック、日立製作所、エムシージェイ(マウスコンピュータ)、ビジュアルテクノロジーがMCE 2004搭載機を発表。

　また、メディアセンターPC向けのソフトウェア開発キット（SDK）をパートナー向けに提供することで、メディアセンターの機能をOEMや開発者が柔軟に拡張することが可能になる。パートナーは、ブロードバンドを活用した映画や音楽のオンライン配信やゲームやその他のソフトウェアを開発および提供することで、ユーザーへの新たな付加価値を提供することができる。

＜コメント＞
PCのAV家電化を目指したMicrosoftの戦略的OS。米国では昨年に登場していたが、日本ではTVチューナーなどの問題からか、今回からの登場となった。米国版ではNapster2.0との統合も図られるなど、EMD対応もなされているだけに日本語版でもそうしたサービスが登場することを期待したい。

関連リンク：マイクロソフトの発表リリース

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