2003/11/27

ルネサステクノロジ、デュアルボルテージ対応MMCを製品化

 
 ルネサステクノロジは、マルチメディアカード(MMC)および約半分のサイズのリデューストサイズ マルチメディアカード(RS-MMC)の低電圧対応版として、1.8Vと3Vどちらの電圧でも動作可能なデュアルボルテージ対応品を製品化したと発表した。

 第一弾として、32/64/128Mバイトの「デュアルボルテージ対応MMC」、および「リデューストサイズ デュアルボルテージ対応MMC(RS-DV-MMC)」が製品化される。

 サンプル出荷時期は32Mバイト品が2004年3月、64/128Mバイト品が2004年5月。

 これらはデジタル民生機器向けに、既存の3V動作品との互換性を維持しつつ1.8Vの低電圧化に対応したもので、1.8Vシステムでの低消費電力化、小型化を図ることができる。

 特に24.0mm x 18.0mm x 1.4mmと小型サイズのRS-DV-MMCでは、今回のデュアルボルテージ対応により、携帯電話などの小型モバイル機器により最適なリムーバブルカードとなっているとしている。

 なお、両カードともMMCの標準化団体MultiMediaCard Association(MMCA)が2003年3月にデュアルボルテージ対応等について規格化した「System Specification Version3.3」に準拠しており、従来の規格に対しても上位互換となっている。

 また、3V動作品でも大容量化を図り、256/512MバイトMMCを製品化した。現在1Gバイト品を開発中であり、将来に向けて4Gバイト品の開発を進めているとしている。

 256Mバイト品のサンプル出荷は2004年3月より、512Mバイト品は同年6月から開始される。

<コメント>
日立内部から独立することによって、独自の方向性を打ち出せるようになったルネサステクノロジ。停滞していたMMCの大容量化や低電圧化が進むことは喜ばしいが、果たしてSDカードに今から追いつけるのか、既存製品で利用できるのかといった難題は残る。

関連リンク:ルネサステクノロジの発表リリース
 
 
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