松下電器産業は、電池業界で40年ぶりに、アルカリ乾電池よりパワフルで長もちを実現した「オキシライド乾電池」を2004年4月1日から発売すると発表した。
「オキシライド乾電池」は、正極材料に新たにオキシ水酸化ニッケルと新技術により開発された新二酸化マンガン、新黒鉛を採用。
電池内部への注入量を増量、配合をコントロールすることにより、維持電圧を高くし取り出せる電流を多くした。また、圧力の変化を利用した高注液システムにより、電解液を増量する事が可能となっている。
これらにより、アルカリ乾電池比で約1.5倍の性能アップを実現、よりパワフルでより長もちを実現した。
公称電圧は1.5V。本体サイズは14.5×50.5mm(直径×高さ)、1本あたりの重量は約23gで、従来の単3形電池とは完全互換を保っている。
ZR6Y/2VB(2本入り)が希望小売価格360円 (税別)。他に4本入り、8本入り、12本入り、20本入りのパッケージがあり、いずれもオープンプライスとなっている。
<コメント>
ポータブルプレーヤーも電源に乾電池を利用しているものがあるため、取り上げた。成熟技術のイメージがある乾電池に技術革新の余地があったことは驚き。報道では2005年4月には単4形電池も発売する予定となっており、その際にはポータブルプレーヤーも連続再生時間の大きな伸びが期待される。
関連リンク:松下電器産業の発表リリース |