Rio Japanは、USB端子を装備したポータブルオーディオプレーヤー「SUシリーズ」の新製品3機種、計6モデルを発表した。
実売1万円を切る価格を実現したエントリーモデル「Rio SU10」をはじめ、ミッドレンジの「Rio SU35」、カラー液晶を搭載したハイエンドモデル「Rio SU70」を揃え、メモリ容量によって計5モデルをラインアップする。
Rio SU70はSUシリーズのハイエンドモデルとして、2004年9月に発売予定。内蔵メモリ256MBと512MBの2モデルが用意される。
再生可能な音声フォーマットはWMA/MP3/WAV/ASF。WMAの著作権保護技術「Windows Media Digital Rights Management」(以下WMA DRM)に対応しており、音楽配信サイトからダウンロードしたWMAファイルも再生できる。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS、Linux。
最大の特徴は、96×96ドット、65,000色表示が可能なバックライト付きカラー液晶(CSTN)ディスプレイ。ID3タグはカナや漢字などの日本語表示に加え、歌詞、テキストファイルの表示にも対応。文字の視認性も向上させたとしている。
また、ワールドバンドに対応したFMチューナを搭載。MP3エンコーダを搭載しており、MP3形式で放送を録音できるほか、「見えるラジオ」や「アラジン」など、FMの文字多重放送サービスにも対応予定。
本体にマイクも内蔵しており、ボイスレコーダとしても利用可能。512MBモデルの場合、MP3形式で最大144時間の録音ができる。また、アナログのステレオライン入力も備えており、CDやMDプレーヤーなどと接続し、本体のみでMP3ファイルが録音できる。
PCとの連携は、本体背面に搭載したUSBコネクタを使用。コネクタはスライド式になっており、「USB端子を搭載することで犠牲になっていたデザイン面の問題をクリアした」(同社)という。インターフェイスはUSB 2.0に対応。ストレージクラスをサポートしており、専用ソフトを使わずに楽曲が転送できる。
音質面では、ユーザーがカスタマイズ可能なイコライザを搭載。SRSのWOWエフェクトも搭載している。外形寸法は84×18×34mm(縦×横×厚さ)。内蔵電池を含む重量は42g。電源はリチウムポリマー充電池を使用。3時間の充電で、約35時間の連続再生ができる。
Rio SU35は、SU30の後継モデルとして128MBと256MBの2モデルが用意され、2004年7月中旬に発売予定。USBインターフェイスを1.1から2.0に強化されている。
再生フォーマットはWMA/MP3/WAVに対応。SU70と同じくWMA DRMに対応している。ワールドバンドのFMチューナとマイクを内蔵しており、WAV(ADPCM)形式で録音も可能。
音質面では6種類のプリセットイコライザを内蔵。電源はリチウムポリマー内蔵充電池で、約16時間の連続再生が可能。外形寸法は86×29×19mm(縦×横×厚さ)。充電池を含む重量は40g。
Rio SU10は、内蔵メモリ128MBモデルのみとなっており、2004年7月下旬に発売予定。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。Mac OS 9.1以上/OS X 10.1以上。
再生フォーマットはWMA/MP3/WAVに対応し、WMA DRMもサポート。6種類のプリセットイコライザを内蔵。ELブルーバックライト付きの液晶ディスプレイを備え、ID3タグの日本語表示にも対応する。
マイクを内蔵しており、ボイスレコーダとしてWAV(ADPCM)形式で最大約8時間の録音が可能。
インターフェイスはUSB 2.0。本体にUSB端子を備えており、カバーを外して直接PCと接続できる。電源は単4乾電池で、約18時間の連続再生が可能。外形寸法は91×29×17mm(縦×横×厚さ)。乾電池を除いた重量は31gとなっている。
<コメント>
USBメモリタイプのオーディオプレーヤーが人気を博してはいたが、著作権保護に対応していたものは少なかった。RioもこれまでのUSBメモリモデルでは著作権保護に対応していなかったため、今回のラインナップでようやく統一が図れた格好。
関連リンク:Rio Japanの発表リリース |