2004/07/20

Apple、12時間駆動を実現した第4世代iPodを発表

 
 米Appleは、HDDオーディオプレーヤー「iPod」の新モデルを発表した。HDD容量20GBと40GBの2モデルが設定されている。

 従来のiPodのインターフェイスは、再生/停止などのボタンをホイール部から独立して備えていたが、新iPodではiPod miniでも採用された、再生/停止などの操作ボタンもホイールに取り込んだ「Click Wheel」(クリックホイール)に変更された。

 ホイール部分は従来のiPodを踏襲したタッチセンサー式だが、押し込むことで再生や停止などの5つの機能を利用でき、「片手で操作が行なえる」としている。

 また、20GBモデルでは、約60.9×14.5×104.1mm(幅×奥行き×高さ)と従来モデルの61.8×15.7×103.5mmから若干の薄型化が図られた。40GBモデルの厚みは約17.5mm。重量は158g(20GB)/176g(40GB)。

 160×128ドットの2インチの液晶を搭載し、新たにメインメニュー内にシャッフル機能を追加した。再生対応フォーマットはMP3、AAC、WAV、Apple LosslessとAudible。ビットレートは、AACが16〜320Kbps/MP3が32〜320kbpまでサポートする。

 バッテリ駆動時間の強化も図られ、連続再生時間は従来モデルの8時間から12時間となった。充電時間は約4時間(80%まで約2時間)。充電はACアダプタのほか、パソコンのFireWireで行なえる。本体下面にDockコネクタを備えており、FireWire/USB 2.0のケーブルが付属する。

 また、iPod上でプレイリストを作成できる「On-The-Go」機能も強化され、作成したプレイリストの複数保存が可能となった。次回のシンク時にOn-The GoプレイリストをiTunesに自動転送する機能も搭載した。

 音飛び防止機能は最長25分間で、周波数特性は20Hz〜20,000Hz。付属のステレオイヤフォンは、ネオジウム製トランスデューサーマグネットを採用した直径18mmのドライバを使用し、インピーダンスは32Ω。

 リモコンは40GBモデルのみ付属。ヘッドフォンやACアダプタ、FireWireケーブル、USB 2.0ケーブル、4ピン-6ピンのFireWireアダプタ、ジュークボックス/転送ソフトの「iTunes」などは両モデルに同梱される。また、40GBモデルではキャリングケースやDockも付属する。

 即日出荷となっており、AppleStore価格は20GBモデル(M9244LL/A)が299ドル、40GBモデル(M9245LL/A)が399ドル。日本のAppleStore価格は20GBモデル(日本での型番はM9244J/A)が33,390円、40GBモデル(M9245J/A)が44,940円。対応OSはWindows 2000/XPとMac OS X 10.1.5以降。

<コメント>
iPod miniの発売を控え、iPodの方もモデルチェンジ。これまで弱点とされてきたバッテリー寿命などが補完され、操作性やインターフェース周りも改良が施されている。容量を重視するユーザーには価格差も含めiPod miniより魅力的に映るのではないだろうか。

関連リンク:アップルの発表リリース
 
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