2004/10/15

アドテック、MP3/WMAプレーヤー「MPIO」の新モデル発表

 
 アドテックは、デジタルオーディオプレーヤー「mpio」(エムピオ)シリーズの新モデル「AD-FL300」/「AD-FG100」2機種を2004年10月中旬より順次出荷すると発表した。価格はいずれもオープン。

 「AD-FG100」は、ラジカセをデザインコンセプトにしたシリコンオーディオプレーヤー。内蔵メモリ容量により、256MB、512MB、1GBの3モデルがある。

 再生可能な音声フォーマットはMP3/WMAで、WMAのDRMにも対応。ビットレートはMP3が8〜320kbps、WMAが32〜192kbps(VBR対応)をサポート。ID3タグ表示にも対応し、漢字やカナを含む日本語や、英語、韓国語、中国語など5カ国語の表示が可能となっている。

 MP3エンコーダも内蔵しており、光デジタル/アナログ兼用の入力端子を1系統装備。CDプレーヤーなどとデジタル接続することで、高音質でMP3録音できるという。また、マイクも内蔵しており、ボイスレコーダとしても利用可能。さらに、FMチューナも備え、FMラジオの録音にも対応する。

 録音は32KHz(48〜320kbps)/44.1KHz(48〜128kbps)をサポート。なお、ボイスレコーディング時は同じサンプリング周波数とビットレートでモノラルとなる。

 ブルーとオレンジの2色表示が可能な有機ELディスプレイを採用。周囲の明るさを感知する「ヒューマンアイセンサー」を内蔵しており、環境に応じてディスプレイ表示の明るさを自動的に調整する。

 PCとの接続はUSB 2.0で、USBケーブルも付属。ストレージクラスに対応し、専用ソフトなどを使わずに楽曲の転送が可能。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 9/OS X。ファームウェアのアップデートもサポートするが、Mac OSでのアップデートには対応していない。

 外形寸法は82×28.5×31mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は40.5g。電源は単3アルカリ電池1本を使用。連続再生時間は約43時間。イヤフォンやネックストラップ、キャリングケースなども付属する。

 カラーは256/512MBモデルがワインレッド、シルバー、ブラックの3色。1GBモデルはブラックのみとなる。

 「AD-FL300」は「ファッション・デジタル」をコンセプトにしたというMP3/WMAプレーヤー。内蔵メモリ容量により、128MB、256MB、512MB、1GBの4モデルがある。

 再生可能なフォーマットはMP3/WMAでWMA DRMをサポート。再生対応ビットレートなどはFG100と同じ。マイクも内蔵し、WAVE(ADPCM)形式での録音も可能になっている。

 筐体はクロームメッキを施したアルミニウム製で、フロントパネルの色合いは見る角度によって変わる。通常のネックストラップに加え、ネックストラップ型のイヤフォンを同梱。イヤフォンコードを使ってペンダントのように首から下げて使用できる。

 ディスプレイ部は2行表示が可能な液晶を採用。ID3タグの表示もサポートし、日本語、英語、韓国語など55カ国語の表示が可能。PCとの接続はUSB 1.1経由で、ストレージクラスに対応。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS X。

 曲再生には、アーティスト、アルバム、リリース年などで検索できるミュージックサーチや、「お気に入り」、「最近聴いた曲」、再生回数の多い順の「MY TOP 20」、自分で作成したプレイリストなどを利用できる。また、ジャンルや聞く場所にあわせた16種類のイコライザーを装備する。

 電源は内蔵のリチウムポリマー充電池を使用。充電はUSB経由で行ない、2時間の充電で最長10時間の連続再生が可能。

 外形寸法は50×30×12.8mm(縦×横×厚さ)、充電池を含む重量は28g。

 カラーリングはルビーをイメージした「レッド」、サファイアの「ブルー」、アメジストの「バイオレット」の3色。1GBモデルはブルーのみとなる。

<コメント>
MP3プレーヤーとしては老舗メーカーのひとつだが、ここへ来て本格的な普及に乗り遅れまいとする戦略が注目される。中でもWindows MediaのDRMに対応していることが、昨今の配信サービスとの組み合わせを想起させ興味深い。

関連リンク:アドテックの発表リリース
 
 
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