2004/11/16

サン電子、HDD搭載のネットワーク対応音楽プレーヤーを発表

 
 サン電子は、PCやNASの共有フォルダに記録した音楽ファイルを、Ethernet経由で再生できるネットワークミュージックプレーヤーとして端末機能のみの「BiBio wGate」(ビビオ ダブルゲート)と20GBのHDDを内蔵した「BiBio JukeBOX」(ビビオ ジュークボックス)の2機種を発売すると発表した。

 「BiBio JukeBOX」は20GBのHDDを搭載したネットワーク・ミュージック・HDDレコーダ。10BASE-TのEthernet端子を搭載しており、LAN内のPC、およびNASの共有フォルダにアクセス。内部のMP3/WMAファイルをストリーミングで再生するネットワークプレーヤー機能を持っている。また、同ファイルをBiBio JukeBOXに内蔵したHDDに保存することもできる。

 動作が確認されている配信元PCのOSは、Windows 2000/XP、Mac OS X 10.2〜10.3.5。NASはバッファローのLinkStation(HD-LAN/HLAN/HGLANシリーズ)、アイ・オー・データのLANDISK(HDLシリーズ)、ロジテックのLHD-LANシリーズ。

 また、アナログステレオ入力(RCA)と、光デジタル入力も装備。MP3エンコーダも内蔵しており、単体でMP3ファイルを作成し、HDDに保存できる。さらに、ネットワーク配信の親機としても動作できるため、Ethernet接続した姉妹機BiBio wGateにMP3ファイルを配信できる。

 さらに、USB 2.0端子も用意。ストレージクラスのマスター(ホスト)として動作し、別途USBストレージクラスに対応したUSBメモリータイプのシリコンオーディオプレーヤーを接続し、同プレーヤーに音楽ファイルをコピーすることもできる。

 ただし、BiBio JukeBOXの光デジタル入力を利用してエンコードしたMP3ファイルには、独自の暗号化処理が施されるため、録音したBiBio JukeBOX固体でのみの再生となり、ネットワーク経由の再生やUSBオーディオプレーヤーのコピーはできない。

 また、インターネットラジオの再生機能も装備。任意のネットラジオ局を10個まで登録できるプリセット機能も備える。

 各種本体設定はWebブラウザから行なえる。出力端子として、イヤフォン、アナログステレオ(RCA)、光デジタル出力を各1系統装備しており、コンポなどと接続可能。128×32ドットのバックライト付き液晶ディスプレイを備えるほか、リモコンも同梱している。外形寸法は186×150×60mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1kg。電源はACアダプタ。

 「BiBio wGate」は、BiBio JukeBOXから、HDDと録音機能を省き、無線LAN専用のCFカードスロットを搭載した端末タイプ。10BASE-TのEthernet端子を搭載し、LAN内のPC、およびNASに保存したMP3ファイルの再生が可能。なお、BiBio JukeBOXはWMAファイルの再生にも対応していたが、BiBio wGateはMP3ファイルのみサポートしている。動作が確認されたOSやNASはBiBio JukeBOXと同じ。

 CFカードスロットは無線LANカード専用となっており、市販の無線LANカードを挿入することで、ワイヤレスでネットワーク再生が行なえる。ネットラジオ受信機能も備えており、プリセット機能や、独自のリンク集を作成し、BiBio wGateで読み込む機能も利用できる。

 出力端子は、アナログステレオ(RCA)、イヤフォンを各1系統。128×32ドットのバックライト付き液晶ディスプレイを備えている。外形寸法は186×150×60mm(幅×奥行き×高さ)。重量は800g。電源はACアダプタ。

 発売時期は「BiBio wGate」が2004年11月下旬で、「BiBio JukeBOX」が2005年1月下旬。価格はいずれもオープン。

<コメント>
ネットワーク上の動画ファイルをビデオ出力するメディアプレーヤーはいくつかのメーカーから発売されているが、そのオーディオ版といったところ。オーディオ機器らしい高級感もあり、音質も期待できそう。ただ著作権保護には対応しておらず、今後ホームネットワーク内でのコンテンツ共有が話題になるにつれ問題となってくるだろう。

関連リンク:サン電子の発表リリース
 
 
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