2004/11/30

ソニー、MP3とUSB充電に対応した20GB HDDウォークマンを発表

 
 ソニーは、MP3再生に対応した20GB HDD搭載のネットワークウォークマン「NW-HD3」を2004年12月10日に発売すると発表した。

 「NW-HD3」は、2004年7月に発売された「NW-HD1」、2004年10月発売の「NW-HD2」の後継モデルとなる製品で、新たにMP3ファイルを直接再生可能となったほか、USB充電に対応するなどの機能強化が図られた。

 MP3ファイルはSonicStageから変換せず、直接転送して再生可能となっている。なお、転送されるMP3ファイルはOpenMG Audio形式のMP3ファイルとして転送されるため、他のパソコンに書き出しても再生はできない。

 対応ビットレートはATRAC3plusが48/64/256kbps、ATRAC3が66/105/132kbps、MP3が32〜320kbps。VPT Acoustic Engineなどの高音質化回路や、6バンドイコライザなどを装備するが、MP3再生時には利用できない。ただし、低音/高音域をそれぞれ8段階に調節できる「Digital Sound Preset」による音質設定は可能となっている。

 MP3対応にあわせて付属ソフトのSonicStageもVer.2.3となり、音楽CDからリッピングした音楽の転送回数が無制限となったほか、ATRAC3 CDに加え、音楽CD(CDDA)の作成機能も搭載した。

 筐体はマグネシウム合金を採用。1.8インチの20GB HDDを内蔵し、外形寸法は90×13.8〜14.8×62.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約130g。

 HDDに重加速度センサー「Gセンサー」機構を搭載。本体の落下を検知すると即座に、記録ヘッドを退避し、HDDの損傷を防ぐという。また、HDDを包み物理的な衝撃を和らげる「対衝撃ダンパー」も備えている。

 本体ディスプレイは1.5型のELバックライト付き液晶を採用。Artist/Album/Genre/Group/Otherなどの検索モードを用意し、上部のModeボタンでモード切替が可能。本体の上下左右キーで曲/アルバムなどを選択し、中央のPlay/Stop/Enterボタンで曲の再生が行なえる。

 パソコンとの接続は付属のUSBケーブルとACアダプタを接続するための変換アダプタを利用する。ACアダプタ経由のほか、新たにUSBバスパワーでも充電可能も可能となった。ACアダプタ利用時の充電時間は約1時間(80%)/約3時間(フル充電)で、USB充電時は約3時間(80%)/約5時間(フル充電)。再生時間はATRAC3plus 48kbps/ATRAC3 66kbps再生時で約30時間。MP3 128kbpsで約22時間となっている。

 ボディカラーは、シルバー/ブラック/ブルー/レッドの4色が用意される。シルバーのみ液晶カラーがホワイト、そのほかの3色はブルーとなる。価格はいずれもオープン。

 なお、NW-HD1/2のユーザー向けにもMP3対応可能な有償アップデートサービスも11月30日から2005年5月31日まで受け付ける。アップデート価格は2,000円(送料込み)。

<コメント>
HDD搭載のネットワークウォークマンもMP3に対応。対応の仕方はフラッシュメモリープレーヤーと若干異なり、DRMと圧縮方式に関連がないことに気付かせてくれる。前モデルへのアップデート対応があるのは有償といえどもありがたいところ。

関連リンク:ソニーの発表リリース
 
AV製品_468_60
 
過去の記事↑



Copyright©2000-2001 EMD.GR.JP All rights reserved.