日立マクセルは、同社従来品より約20%の性能向上を果たした単3形アルカリ乾電池「イプシアルファ」を2005年4月1日より発売すると発表した。
2004年4月に発売された同名製品の改良版。これまで微粒亜鉛粒子のみの組成は難しいとされていた負極材に、世界初となる200ミクロン以下の微粒亜鉛粒子「MICROZINC(ミクロジンク)」を100%使用することで、従来製品から亜鉛粒子数が15倍、反応面積は6倍となった。
これにより、財団法人 日本品質保証機構による、デジタルカメラでの使用を想定した試験において、同社の「アルカリエース」に比べて2倍、また従来品より約20%長持ちするという。
リモコンなどの軽負荷、フラッシュメモリプレーヤーやポータブルMDといった中負荷領域の機器ではもちろんのこと、「MICROZINC」の働きによりデジタルカメラなどの超重負荷領域とされる機器において特に威力を発揮するとしている。
パッケージは、2/4本入りブリスターパックおよび4/8/12/20本入りシュリンクパックが用意される。使用推奨期限は2年。価格はオープンプライス。
<コメント>
バッテリーも意外に技術進歩が図られている。リリース中にフラッシュメモリプレーヤーが中負荷領域の機器であるという記述がバッテリー業界のカテゴリ分けとして参考になる。今どき単3形のバッテリーを使うプレーヤーはないだろうが。
関連リンク:日立マクセルの発表リリース |