2005/03/02

ソニー、MP3と新規格「Hi-MD PHOTO」対応MDウォークマン発表

 
 ソニーは、MP3再生と新規格「Hi-MD PHOTO」に対応したHi-MDウォークマン「MZ-DH10P」を2005年3月10日に発売すると発表した。

 MZ-DH10Pは、200×200ドットの1.5型カラー液晶と、有効130万画素CMOSによるデジタルカメラ機能を搭載したHi-MDウォークマン。

 対応する音声圧縮フォーマットは従来のMDや1GB容量のHi-MDのATRAC3/ATRAC3plusに加え、新たにMP3の再生に対応した。

 付属のオーディオジュークボックスソフト「SonicStage」もVer.3.0にアップデート。MP3対応や、GUIの変更のほか、プレイリスト登録機能、ジャケット写真の管理機能、MP3CD作成機能などが追加された。

 なお、MP3も含めHi-MDに転送した音楽ファイルは、他のパソコンにコピーして再生することはできず、MP3ファイルの転送も、著作権保護のためSonicStageで行なう必要があるといった制限がある。

 カラー液晶搭載面にはMD/カメラの操作ボタンなどを装備。液晶背面にはレンズバリアを備えており、レンズバリアはモードスイッチを兼用している。

 HDデジタルアンプによりHi-MDモードでの高音質化を図ったほか、「ATRAC/ATRAC3用のDSP Type-S」を搭載し、MDLPモードでも音質を改善した。PCからのUSB転送には対応しているが、本体に録音機能は備えていない。

 また、カラー液晶を搭載したことで、SonicStage 3.0で登録したアルバムのジャケット写真やジャケット写真からのアルバム検索が行なえるほか、MZ-DH10Pで撮影したデジタルカメラ画像をジャケット写真として登録することもできる。

 電源はリチウムイオン充電池「LIP-4WM」で、バッテリ駆動時間は、約14時間(Hi-LP/ATRAC3plus 64kbps)/約13時間(MP3 128kbps)。最大外形寸法84.5×25.7×82.7mm(幅×高さ×厚み)、重量約155g(充電池10gを含む)。ACアダプタのほか、充電スタンドも付属する。

 なお、今回、Hi-MDでの画像記録用に新たにHi-MD PHOTO規格を策定。多くのデジタルカメラで採用している「DCF/Exif」を採用しながらも、サムネールキャッシュファイルを規定し、画像一覧などのサムネイル表示の高速化などが図られている。

 ボディカラーはシルバー(-S)とブラック(-B)が用意される。価格はいずれもオープン。

<コメント>
オーディオメディアとして大容量化を果たしたHi-MDがMP3に対応。さらに画像保存が可能となるに至っては、iPodの進化をなぞっているという見方をせざるを得ない。

関連リンク:ソニーの発表リリース
       Hi-MD Photoについてのソニーの発表リリース
 
AV製品_468_60
 
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