2005/05/17

SCEI、「プレイステーション 3」を発表

 
 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、次世代ゲームプラットフォーム「プレイステーション 3」を2006年春に発売すると発表した。

 ゲームプラットフォームとしては、従来のプレイステーション/プレイステーション 2との互換性を確保しながら、東芝/IBMと共同開発したプロセッサ「Cell」の搭載や、NVIDIAと共同開発したグラフィックプロセッサ「RSX」、Rambusが開発したXDRメモリなどの採用により、2 TFLOPS級の演算能力を実現している。Cellの動作周波数は、3.2GHzでL2キャッシュは512KB。

 ソフトウェアの供給媒体としてBD-ROMを採用。内蔵ドライブはブルーレイドライブで、BD-VideoのBD-ROM/RE/R読み出しに対応。BD-R/REなどの記録には対応していないが、CD/DVDの読み込みやプレイステーション/プレイステーション 2のゲームタイトルの再生に対応。さらにSACD再生もサポートしている。

 GPUのRSXは、1.8 TFLOPSの浮動小数点演算性能を備えており、2系統のHDMI出力から1080i/720pに加え、1080pでの映像出力が可能となっている。

 HDDは着脱式で、2.5インチHDD用スロットを装備。容量は未定。USB端子×6やメモリースティックスロット、CFスロット、SDメモリーカードスロットも装備している。

 また、Gigabit Ethernet(1000BASE-T)も3系統(インプット×1、アウトプット×2)やIEEE 802.11b/g無線LANを装備。無線LAN経由でPSPとの連携も可能となる。

 Bluetooth 2.0(EDR)も内蔵し、ゲームコントローラはBluetoothで接続。最大7台までの同時接続が行なえる。AV出力はHDMI×2のほか、AVマルチ出力、光デジタル音声出力を装備する。

<コメント>
次世代ゲーム機と呼ばれるものは、いずれもゲーム端末としての役割以上の性能を備え、家庭内のマルチメディアコンテンツを管理するものという役割が与えられている。その中には当然オーディオコンテンツも含まれ、音楽配信という流通手段に対する準備もなされていることが伺える。

関連リンク:SCEIの発表リリース(PDF)
 
 
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