2005/06/28

アップル、iPodとiPod photoシリーズを統合

 
 アップルは、「iPod(アイポッド)」と「iPod photo(アイポッドフォト)」ラインの統合を発表した。

 従来カラー液晶搭載モデルは「iPod photo」のブランド名で展開されていたが、新シリーズからは1.8インチHDD搭載のiPodは全てカラー液晶搭載モデルとなるため、iPod photoのブランド名は廃止される。

 HDD容量の違いで20GBと60GBモデルが用意される。

 ハードウェア仕様は従来のiPod photoと変わらず、220×176ドット/65,536色表示の2インチカラー液晶を採用し、iTunes上で指定したフォトライブラリや、iPhotoなどのソフトの写真ライブラリのデータをiPodに取り込んで、フォトビューワとして利用できる。

 再生対応オーディオフォーマットはMP3、AAC、WAV、AIFF、Apple LosslessとAudible。ビットレートは、AACが16〜320Kbps/MP3が32〜320kbpまでサポートする。対応フォトフォーマットはJPEG/BMP/GIF/TIFF/PNG。音楽を再生しながらの写真表示やスライドショー表示なども可能となっている。

 20GBモデルと60GBモデルの違いは、外形寸法と重量。20GBモデルは外形寸法61.8×16.1×103.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量166gと、従来のiPod photo 30GBと共通。60GBモデルは約61.8×19.1×103.5mm/183gで従来モデルから変更はない。

 従来モデルからの変更点は、iTunes 4.9で対応した「ポッドキャスティング」に対応したこと。ファームウェアがポッドキャスティング対応の最新バージョンとなり、ポッドキャストの中で聞いた部分にブックマークをつけて、次回再生時にそこから再生したり、ポットキャストのアートワークをカラーで表示できるようになった。

 周波数特性は20Hz〜20,000Hz。イヤフォン出力はコンポジットビデオ/アナログ音声出力としても利用可能で、テレビなどと接続して、iPod内のフォトデータの再生が可能となる。付属のステレオイヤフォンは、ネオジウム製トランスデューサーマグネットを採用した直径18mmのドライバを使用。インピーダンスは32Ω。

 充電時間は約5時間(80%まで約3時間)。音楽再生時のバッテリ駆動時間は約15時間、音楽付きフォトスライドショー利用時は最大5時間。充電はACアダプタとパソコンのFireWire経由のほか、USB 2.0からの充電にも対応する。本体下面にDockコネクタを備えており、USB 2.0のケーブルが付属するが、FireWireケーブル(2,200円)は別売りとなっている。

 ヘッドフォンやACアダプタ、USB 2.0ケーブル、ACアダプタ、iTunes 4.9などが同梱される。対応OSはMac OS X 10.2.8以降とWindows 2000/XP。

<コメント>
iPodはついにカラー液晶が標準となった。当初はコストの格差からモノクロとの併売が続くかと予想されたが、この決定にはモデルごとの売れ行きの実績にも基づいているのだろう。携帯電話の液晶画面がカラー化されていった流れを想起せずにはいられない。

関連リンク:アップルコンピュータの発表リリース
 
iPod white with Color Display
 
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