2005/08/25

インテル、デジタルホーム向けの新ブランド「Viiv」を発表

 
 インテルは、サンフランシスコで開催中の「インテル・デベロッパ・フォーラム(IDF)Fall 2005」で、家庭でよりデジタル・エンターテイメントを楽しむことのできる、新しいタイプの PC プラットフォームのブランド「インテル Viiv(ヴィーブ)テクノロジ」を発表した。

 Viivは、PCで映画や音楽、ゲームといったエンタテインメントを楽しむためのブランド戦略。

 具体的には、Windows Media Center Editionとリモコンの連携により、音楽をダウンロードしたり、ゲームや映画を楽しんだりといったことが可能になる。

 また、「クイック・レジューム・テクノロジ」により、一度PCを起動した後は、ボタンを押すだけでPCの電源ON/OFFが行なえる。さらに、5.1chサラウンドシステムをサポートし、7.1chもオプションで設定できるようにする。

 また、オプションのTVチューナカードを使用してテレビのタイムシフト視聴が行なえるほか、HDDへの録画も可能。VODサービスにも対応する。

 ネットワーク設定がリモコンで行なえるウィザードをソフトウェアに内蔵し、ポータブルプレーヤーやDVDプレーヤー、テレビなど多くの機器とネットワーク接続が可能。また、コンテンツ共有のための仕様も策定している。

 筐体は、デスクトップ型のほかに、DVDプレーヤーのようなAV家電風のデザインも想定しており、インテルViivテクノロジを搭載したPCは2006年の第1四半期から各国のPCメーカーより発売される予定としている。

<コメント>
既存の技術を組み合わせて具体的な製品をイメージさせることでブランドを定着させるのはインテルがノートPCで使った得意の戦略。家庭内でデジタルコンテンツをパソコンで扱うことの普及を促進するには期待の持てる戦略だが、日本国内においてはTV番組の録画など固有の事情があり、どこまで浸透するかは未知数。

関連リンク:インテルの発表リリース
 
 
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