YOZAN、WiMAXサービスを開始

YOZANは、国内初となるWiMAXの商用サービス「WiMAXダイレクトサービス」を2005年12月25日より開始したと発表した。

「WiMAXダイレクトサービス」は、4.9～5GHz帯の無線で広域をカバーするデータ通信サービス。法人向けのハイスペックサービスと位置づけられており、通信速度は上り下りともに最大9Mbpsを実現している。

同時に個人向けとして無線LANを利用した「BitStand」サービスも開始。WiMAX基地局からの電波を、各所に設置される無線LANスポットで受けて、ユーザーはそのエリア内で無線LANによるデータ通信が行なえる公衆無線LANサービス。

IEEE802.11b/g規格の無線LANを利用しており、利用に当たっては、同社からユーザーにパスワードなどを格納したUSBメモリが渡される。利用料は年額7,560円。

同社では2006年6月をめどに東京23区内をWiMAXでカバーし、無線LANスポットを8,000カ所展開する計画。その後は、東名阪で同様のサービスを提供していくとしている。

＜コメント＞
高速かつ広範囲なWiMAX規格のサービスが、個人向けにも利用できるようになるかと思いきや、WiMAXをバックボーンに利用した通常の公衆無線LANサービス。法人向けには直接WiMAXを利用できるサービスを設けているとはいえ、これでWiMAXサービスと言ってよいものか微妙なところ。とはいえ、現状の端末状況を見れば、WiMAXを直接受けられるアダプタもないわけで、現実的な解と言うこともできる。

関連リンク：YOZANの発表リリース（PDF）