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4GB以上の容量を実現するSDカード上位規格「SDHC」が発表

SDメモリーカードの規格策定を行なう「SD Card Association(SDA)」は、4GB以上の容量を実現するSDカード上位規格「SDHCメモリーカード」の規格化が2006年初頭に完了することを発表した。

SDHCはSDメモリーカードの上位規格。従来のSDメモリーカードの最大容量が2GBとなっていたのに対し、SDHCでは4GB以上の容量を実現可能となる。まずは、2006年前半の4GBからスタートし、2008~10年には最大32GBの実現を目指すとしている。

容量の拡大に加え、転送速度も高速化。6MB/Sec(48Mbps)以上での高速転送が可能となる。それに併せて新たに転送速度の最低保証値を“クラス”として定義する。

Class 6は6MB/Secの転送速度を保証、Class 4は4MB/Sec(32Mbps)、Class 2は2MB/Sec(16Mbps)と定義されている。

また、ファイルシステムも従来SDメモリーカードのFAT16から、FAT32に変更されている。この変更により、ホストコントローラもSDHC対応が必要となり、従来のSDメモリーカード対応機器でSDHCメディアを利用することはできない。ただし、SDHC機器では従来のSDカードも利用できる。

SDAではSDHC用のアプリケーションフォーマットとして、SD-Audio/SD-Video/SD-Bindingを用意。SD-Audioでは携帯電話やポータブルオーディオプレーヤーでCPRMにより著作権保護を行ないながらオーディオコンテンツをやりとりすることを想定している。同様に、SD-VideoではH.264によるテレビ番組録画や携帯電話への持ち出し、SD-Bindingは携帯電話キャリア向けのコンテンツダウンロードの仕組みとして想定している。

<コメント>
規格上は怪しかった4GB以上のSDカード規格が上位規格として正式にアナウンスされた。ただし、インターフェイス側が異なるため、大容量カードを利用できるデバイスは、今後発売されるものからとなるので注意が必要。

関連リンク:SDAの発表リリース(PDF)

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