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ウィルコム、高度化PHS規格「W-OAM」を発表

ウィルコムは、最大408kbpsの通信速度を実現する高度化PHS規格「W-OAM(WILLCOM Optimized Adaptive Modulation)」を発表した。

W-OAMは、電波状態に応じてより高速な変調方式を自動的に選択することで、高速化を実現するPHS通信規格。現在のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)に加え、電波状態が良好な時には、より高速な8PSK(8-Phase Shift Keying)による変調に切り替え、電波状態が不安定な時には、より安定性が高いBPSK(Binary Phase Shift Keying)による変調に自動的に切り替える仕組み。

従来、1つのチャンネル(1xパケット方式)あたり通信速度は最大32kbpsだったが、W-OAM対応端末では、最大51kbpsとなる。約1.6倍通信速度が向上する計算で、8xパケット通信時に最大408kbps、4xパケット通信時に最大204kbpsの通信が可能となる。

同規格に対応したデータ通信カードとして、2006年2月下旬にPCカード型の「AX520N」とCFカード型の「AX420N」(いずれもNECインフロンティア製)、2006年3月中旬にCFカード型の「AX420S」(セイコーインスツル製)が発売される。

開始時期は、2006年2月下旬以降順次としており、対応エリアもデータ通信利用の多い都市部を中心に順次拡大予定としている。

<コメント>
PHSの通信速度の高速化は、これまでチャンネルを束ねるという手法だったが、今回の規格ではチャンネル当たりの高速化が図られており、その意味で「高度化」とされていると推察される。

関連リンク:ウィルコムの発表リリース

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