松下、SDカード採用「D-snap Audio」新モデルを発表

松下電器産業は、SDカードスロットを備えたデジタルオーディプレーヤー「D-snap Audio（ディースナップオーディオ）」シリーズの新モデルとして、3タイプ6機種を2006年4月21日に発売すると発表した。

いずれのモデルも内蔵メモリは備えておらず、SDカードは別売。

対応音声圧縮方式はMP3、WMA、SD-Audio（AAC）。ニフティが実施しているSD-Audio（AAC）形式を採用した音楽配信サービス「MOOCS（ムークス）」に対応しており、同サービスが採用している東芝のDRM技術「MQbic（マルチキュービック）」もサポートする。

SV-SD770V/SD710は2005年11月に発売した「SV-SD750V/SV-SD700」の後継モデル。770Vと710の違いはFMラジオチューナとボイスレコーディング機能の有無。録音フォーマットは従来までのG.726からWAV形式に変更された。また、770Vは外付乾電池ケースも併用できる。

新バージョンの「D.soundエンジン」を搭載。圧縮音楽の失われた高域を補完する「リ.マスター」、イコライザと音質効果の組み合わせで16種類の音場を再現する「パーソナルサラウンド」など、音質や機能はそのままに、消費電力を大幅に低減したとしている。

その結果、連続再生時間が従来の45時間から72時間に、大幅に延長。770Vでは単3乾電池と内蔵充電池を併用することで最長150時間の再生が行なえる。また、急速充電機能も装備し、3分の充電で3時間再生が行なえる。なお、内蔵充電池は交換可能。ACアダプタも付属する。

機能面ではミュージックサーチボタンを使用した楽曲の検索性を向上。メニューの中から検索画面にアクセスした従来の方法から、専用のサーチボタンを設けるタイプに変更した。また、付属のPC用の音楽録音ソフト「SD Jukebox」も「SD Jukebox Ver.5.1 LE」にバージョンアップしている。

操作部にはタッチスライドを採用。液晶部は漢字を含む7行表示が可能。外形寸法は46.7×87.3×11mm（縦×横×厚さ）。重量は770Vが約53g、710が約52.5g。2ウェイユニットを内蔵したダブルドライブインサイドフォンが付属。イヤーパッドも同梱する。

カラーバリエーションはシルバーとブルーの2色。

SV-SD570V/SD510は、スポーツなどをしながらでも利用できる「3ウェイスタイル」を採用したプレーヤー。570Vと510の違いはFMラジオチューナとボイスレコーディング機能の有無。

通常はラウンドフォルムの筐体のみで「ノーマルスタイル」として利用。首から下げる際に、筐体の周囲にはめ込んで取り付けられる、柔らかいゴム系素材のストラップアダプタを同梱。さらに、背面にクリップを備えたアダプタも付属。ベルトやバッグなどに取り付けられ、3タイプの利用方法が選べるとしている。

「D.soundエンジン」を内蔵。有機ELディスプレイは、漢字表示にも対応した2行表示が可能。ミュージックサーチボタンも備え、50音検索機能も利用できる。

交換可能な内蔵充電池のみでの再生可能時間は25時間。SD570Vで単3電池を併用した際は115時間の再生が可能。急速充電にも対応しており、10分の充電で3時間の再生が可能。フル充電は1.5時間。ACアダプタも付属する。

外形寸法は57.5×45.5×15.4mm（縦×横×厚さ）で、重量は570Vが約37.5g、510が約37g。

カラーバリエーションはオレンジとホワイトの2色。ただし、色が異なるのは付属のストラップ/クリップアダプタ部のみ。

SV-SD370V/SD310は、2ブロックのレイアウトが特徴的なプレーヤー。機能はSV-SD570V/SD510と同等。

外形寸法は55.2×44.3×12.4mm（縦×横×厚さ）で、重量は370Vが約37.8g、310が約37.4g。

カラーバリエーションはシルバー、ピンク、ブルーの3色。

価格はいずれもオープン。

＜コメント＞
D-snapは着実に進化をしているのだろうけれど、目を引くような機能のアップがない印象。連続再生時間の数字などは伸びているが、今回はマイナーチェンジといった趣。

関連リンク：松下電器産業の発表リリース