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オリコンとネットレイティングス、デジタル音楽流通の市場調査で提携

オリコンとネットレイティングスは、デジタル音楽流通(着うた・着うたフル・PC 向け音楽配信)の分野において、市場調査を共同で行い、ランキングなどのデータ提供事業を共同展開するなど、戦略的な業務提携を行うと発表した。

2006年5月より様々な検証を行い、統計的に信頼性の高い推計を行うための諸条件を確認した上で、2005年秋を目処に、推計ダウンロード数に基づいた「着うたランキング」「着うたフルランキング」「音楽配信ランキング」の提供を開始する予定。

今回の調査では、ネットレイティングスによって設計・構築されたリサーチモニターを活用し、着うた・着うたフル・PC 向け音楽配信の各ダウンロード状況についてのユーザー調査を行う。また、ネットレイティングスでは、毎月、ランダムサンプリングによる日本全国を対象とした「インターネット基礎調査」を行い、インターネット接続可能な携帯電話の利用状況を含め、最新のインターネットの利用動向を把握している。この「インターネット基礎調査」とユーザー調査結果から統計的な処理を施すことによって、各楽曲のダウンロード数を推計する。

ユーザー調査を行うことで、携帯電話のどのキャリアであっても、もしくは音楽配信のどの音声圧縮形式(WMA、ATRAC、AACなど)に対応していても、横断的に楽曲のダウンロード状況を捉えることができる。2006年5 月より予備的なユーザー調査を繰り返し行い、ダウンロード数を推計するための検証を進めていくとしている。

なお、オリコンではデジタル音楽流通の各ランキングは独立して発表するとしており、従来のオリコンの音楽CDランキングに合算する予定はないとしている。

<コメント>
音楽配信サービス自体は購入件数を実数で把握できるため、CD(レコード)とは異なり販売実績を公表する意義と言ったものは少ないかもしれない。ただ、音楽文化の中で受け継がれてきたランキング公表というものが、音楽配信サービスでも実施されることは、音楽配信サービスが音楽文化の担い手のひとつとして認められたと言うことだろう。

関連リンク:オリコンの発表リリース(PDF)

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