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フリースケール、ColdFireオーディオ・プロセッサを発表

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、マイクロソフトのPlaysForSure 2.0およびPlaysFromDevice仕様に対応したオーディオ・マイクロプロセッサColdFire MCF5251を発表した。

MCF5251は、ColdFire V2 32ビット・マイクロプロセッサ・コアをベースにしており、MP3などの圧縮オーディオ・アプリケーションに理想的な小型のDSPエンジン(eMAC)を搭載している。

2つの車載CANインタフェース・モジュールを内蔵しており、車載およびポータブル・オーディオ・アプリケーション用のデジタル・オーディオ・ソリューションとして利用できる。

また、USB 2.0 On-the-Go(OTG)を搭載しており、ハイ・スピード(仕様では最大480Mbps)トランシーバとMicrosoftのWMA DRM10におけるサブスクリプションベースのコンテンツ所有権保護機能を強化するために改ざん防止リアルタイム・クロックによってデジタル著作権管理(DRM)の信頼性を高めている。高速UDMA ATAインタフェースも搭載する。

MCF5251コンポーネントおよび開発ツールには、マイクロソフトのWindows Media Audio Digital Rights Management 10(WMA-DRM10)フォーマットを採用。

Microsoftのポータブルオーディオ機器などの規格であるPlaysForSure 2.0およびPlaysFromDevice仕様をサポートし、セキュリティとポータビリティを実現。これらの技術により、ユーザはMP3プレーヤとカー・オーディオ・システムをUSBで接続し、カー・オーディオ・システムから音楽再生やコントロールをすることができるとしている。

さらに、MCF5251は、自動車業界の圧縮オーディオ製品に義務づけられているAECQ100の認定も受けている。

なお、次世代製品を迅速に開発して市場投入できるように、カラー液晶ディスプレイを搭載し、JPEG、MPEG4、およびUSB 2.0 OTGをサポートする1.8インチの20GB HDDリファレンス・デザインの回路図、レイアウト・ファイル、および部品表を提供している。

MCF5251オーディオ・プロセッサは、衛星ラジオ、CD/ハードディスク・ドライブ(HDD)圧縮オーディオ・プレーヤ、USB Thumbドライブ・プレーヤ、ジュークボックス、MP3ドッキング・ステーションなど、ポータブルおよび車載インフォテイメント・オーディオ・アプリケーション向けに、すでに量産が開始されている。

<コメント>
MicrosoftのDRMに対応するプロセッサと言うだけでポータブルプレーヤー向けに有望と感じられるが、さらに車載として採用されることを念頭に置いたスペックとなっている。これが搭載された魅力的な製品の登場に期待したい。

関連リンク:フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンの発表リリース

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