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ケンウッド、ポータブルHDDオーディオプレーヤーのフラッグシップモデルを発表
ケンウッドは、ポータブルHDDオーディオプレーヤー“Media Keg”(メディアケグ)のラインアップに、新開発の音質向上技術「Supreme EX」を採用したフラッグシップモデル「HD30GB9」を2006年9月下旬より発売すると発表した。
内蔵HDD容量は、30GB。
対応音声圧縮方式は、MP3、WMA、WAV、Kenwood Lossless。ビットレートはMP3が32~320kbps、WMAが48~192kbps。WMA DRM9もサポートする。ID3タグやWMAタグの表示も可能。
圧縮により16kHz以上の高音域成分が失われてしまうMP3やWMAなどの音楽データから、この失われた音域成分を独自のアルゴリズムにより推定、補間するオリジナルの帯域補間技術「Supreme EX」を搭載、44.1kHzまでの音域に対応した。
従来は1チップ構成となっていたデジタルアンプのプリアンプ段とパワーアンプ段を独立させ、より高純度でクリアな音楽再生を可能にする「クリアデジタルアンプEX」を搭載。プリアンプ部に採用した高速32fsオーバーサンプリングΔ変換デジタルアンプは、オーディオ帯域内のノイズを大幅に低減。パワーアンプ部の電源には、ケンウッド独自のClear Digital電源を採用することで、一層の低歪率化を実現している。
さらに、電源、オーディオ、電池の各グランドを、基板上のパターンだけでなく、非磁性ステンレス合金の大型シャーシを介してつなげることで、グランドラインの強化と音質向上を図っており、シャーシ形状に「fホール」を採用することにより、音質劣化の要因となる振動の効果的な減衰と抑制を実現している。
コイル部には磁束による他パーツへの干渉を排除する「チップインダクター」を採用。付属ヘッドホンも、音楽再生により適したユニット形状への見直しを行い、音質の向上を図っている。
デジタル処理による高精度な5バンド・グラフィック・イコライザーを搭載。カスタマイズを3パターン、様々なジャンルに合わせた8パターンのプリセットサウンドモードも搭載している。
画像や文字を高精細に表示する2.2インチQVGAカラー液晶を採用、パソコンから転送した静止画像を、再生画面に表示できる。
パソコンとのインターフェイスはUSB2.0。ストレージクラスにも対応する。
電源は内蔵リチウムイオン充電池。連続再生時間は20時間。充電時間はUSB経由で5時間。
外形寸法は61×104×17(幅×高さ×奥行き、mm)、約140g。
カラーバリエーションはピュアブラックのみ。価格はオープン。
<コメント>
従来から音質に拘ったプレーヤー作りを手掛けているケンウッドの新モデルは、従来の路線を踏襲し、オーディオ機器としてのアピールをしている。デザイン重視に流れるメーカーがある中で、こうした取り組みは決して大多数の支持は得られないかもしれないが、プレーヤーの多様性の中で評価されるべきだろう。
関連リンク:ケンウッドの発表リリース
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