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ケンウッド、ビクターの第三者割当増資に対する払込と株式取得を完了
ケンウッドは、日本ビクターの実施する第三者割当増資に対する払い込みと株式取得を完了。約200億円を出資し、発行済み株式の約17%を取得、ビクターの第2位株主となったと発表した。あわせて両社は、具体的な戦略業務提携を発表した。
業務提携は、カーエレクトロニクス/ホームエレクトロニクスの各領域で進めていく方針で、まずはナビ・エンジンや、マルチメディアプラットホームなど車載製品向けの共同開発を進める。ホームオーディオについても、新技術開発などを共同で行なう。
これらの共同開発の推進のために、対等出資による合弁会社を2007年10月1日付で設立し、開発力強化を目指すとしている。
また、カーCD/DVDレシーバーやホームオーディオ製品の相互生産委託によるスケールメリットの追求や製造コストの削減などに取り組むほか、部品の共同購買などによる調達/物流コスト削減を図るため、両社間における部品や製品の相互供給を推進していくとしている。
さらに両社の部品調達や設計/生産合理化のためのITインフラの整備なども実施。知的財産権の相互利用も予定している。
2008年の両社の経営統合に向けて、経営統合検討委員会を発足。今後、より具体的な検討を進めていくとしている。
<コメント>
7月24日に発表された通り、資本提携は実施された。業務提携の中身について具体的なのはコスト削減の部分のみで、経営統合する企業の決まり文句。新たな製品開発体制の成果が見えてくるのは、まだまだ先になるだろう。
関連リンク:ケンウッドの発表リリース(PDF)
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